45歳で離婚、47歳で留学、60代で再婚 マツコが絶賛するアップルパイの美味しさの秘訣
それだけに子供たちが自立してからの夫との暮らしが考えられない。別々に生きようと心の中で決めていたんです」
息子が大学に進学した45歳で離婚。東京の大学に通っていた娘の家に居候して、元夫から得ていた少しばかりの生活費とアルバイトで、何とかなるだろうと考えていた。ビシッと叱ってくれたのは娘だ。「世間知らずもいいとこよ。バカよ」
新聞の求人欄を見ても正社員の求人は30歳以下がほとんど。40歳過ぎで専業主婦だった自分に簡単に職は見つからない。
現実を目の当たりにして、ようやく漠然とした不安に駆られた。
「どないしようと思ったとき、おじの『人間、何で生活をしているかが非常に大事なことである』という言葉を思い出したんです」
自分の軸を見つけて仕事にしなければ!そう思ったとき、脳裏をよぎったのがアメリカ留学。二十数年前に果たせなかった夢だった。
「これだ!と、胸が高鳴りました。夫が英語嫌いで22年間、英語から離れていたけれど、不思議と自信があったんです。留学して、英語で身を立てようと思ったんです」
まさに「やってみはったら」の決断だった。TOEFL試験のために神田の英語学校に通いながら、願書を取り寄せた。