伊藤沙莉『虎に翼』法律考証の教授が明かす素顔「回を重ねるごとに後ろの席に(笑)」
初めて伊藤沙莉さんにお会いしたのは、昨年の4月20日。NHKのスタッフさんに『ドラマで描く戦前から戦後にかけての日本の法律の移り変わりとその内容について教えてほしい』と頼まれて、私は渋谷のNHKに赴きました。
そこに、伊藤さんらしき人が見当たらなかったのでキョロキョロしていると、『私です!私が伊藤沙莉です(笑)』と笑う、目の前でちょこんと座っていた小柄でかわいいお嬢さんが、伊藤さんでした」
今回のNHK連続テレビ小説『虎に翼』は女性初の弁護士のひとりで、家庭裁判所所長にもなった三淵嘉子さんをモデルにした物語だ。
主役の猪爪寅子を演じる伊藤沙莉(29)に法律の講義を行ったのは、明治大学法学部の村上一博教授。『虎に翼』の法律考証も務めている。
「最初は1時間ほど、伊藤さんやNHKのドラマ制作スタッフさんに向けて、戦前から戦後にかけての法律の歴史の流れを説明しました。そしたら、伊藤さんが『へぇ~、そうなんだ!面白いですね!』と喜んでくれましたね」(村上教授、以下同)
偏差値が高く、「卒業後も潰しがきく」と言われてきた法学部だが、村上教授によると、近年人気が落ちているというのだ。
「そんな窮状もあり、私は初対面の伊藤さんに『全国の大学法学部がこの朝ドラに注目してるんです。