1ドル160円の衝撃!《巨大ロボが春日部を破壊》《「ゴジラ」襲来で財政破綻の国難》も…フィクションで描かれた円相場
4月29日、円相場は一時1ドル=160円台まで下落した(写真:共同通信)
1ドル=150円と160円の相場を乱高下する為替市場。投機筋の円売りと政府・日銀による為替介入の攻防が激化しているようだ。「悪い円安」とされる34年ぶりの水準だが、実感が沸かない。フィクションの世界観で考察するとーー。
悪の科学者が差し向けた巨大ロボットが、埼玉・春日部を破壊する。無策の政府は海外市場の信用を失い、「軒並み円が売られ…」とアナウンサーが騒々しい。
アニメ「クレヨンしんちゃん」の劇場版「爆発!温泉わくわく大決戦」(1999年)の一シーンだ。この戦時下の為替レートは1ドル=145円だった。
実際は5月7日現在154円台と、さらに円安水準だ。現実はアニメより奇なり、と言うべきか。
■為替介入の7倍
1ドル=150円台は漫画「サラリーマン金太郎」において、日米通貨戦争の攻防ラインだ。「マネーウォーズ編」(2005~06年)に描かれている。
日本滅亡を企む大物投資家ジョー・ロスに対し、ファンドマネージャーになった主人公の矢島金太郎が立ち向かう。日本国債の大規模な売り浴びせで円相場は1ドル=180円まで暴落。