“踏切内に人がいるのに電車が発進”動画がSNSで拡散… 京王電鉄が明かした「出発の理由」
はたして、これは運転手のミスなのだろうか。そこで、本誌は京王線を運営する「京王電鉄株式会社」に取材を行った。同社広報部の担当者は、まず動画に収められていた状況について詳しくこう明かした。
「本件は14日の14時51分頃に起こりました。遮断機が上がっている時から踏切内に留まっているかたがいらっしゃり、そのかたは遮断機が降りても踏切の外に出ませんでした。そして渋谷方面の電車が到着した後に吉祥寺方面の電車が発車すると、渋谷方面の電車の車掌がそのかたに気づき、『動かないでください』と安全のために注意喚起の声掛けをいたしました」
なぜ吉祥寺方面の運転手は、踏切内に人がいるにも関わらず発車してしまったのだろうか。担当者は次のように説明した。
「発車の際、当然ですが前方の安全確認を行なっております。
しかし、運転席に座ると目線が下がります。またこの踏切はホームのすぐ先にあるため、運転席からは死角が生まれて気づくことができなかったという状況です。踏切内にいたかたは特段ケガをすることはなく、遮断機が上がるとそのまま歩いて出て行かれたそうです。なぜ踏切内に留まっていたのかは、お話をお聞きしていないのでわかりません。