「例年の80倍」カメムシ大量発生中!室内侵入を防げる“意外な方法”
で注意報が発表されている。
なかでも例年の何十倍ものカメムシ発生を報告しているのが兵庫県だ。兵庫県病害虫防除所主任研究員の柳澤由加里さんに話を聞いた。
「果樹カメムシは、桃、梨、かんきつなどの果実を加害して、果実の商品価値をなくしてしまうことから、果樹カメムシの発生動向を知るためにフェロモントラップを用いて、そこにかかった虫の数を調査しています。例年は5月中旬から7月下旬に発生するのですが、今年は例年より早い4月中旬から発生が確認され始めました」
■今年4月下旬の夏日のような暑い日を境に報告が増えて
果樹カメムシには30を超える種が報告されているが、防除対策を必要とするのは主にチャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシ、クサギアオカメムシだ。
「今年は4月下旬に夏日のような暑い日がありました。その辺りを境に果樹カメムシの目撃報告が増えているようです」(柳澤さん)
兵庫県南あわじ市に設置されたフェロモントラップに捕獲されたチャバネアオカメムシの数はグラフのとおり。例年は0~1頭なのに、今年は4月の後半から急増しているのがわかる。
さらに今年はチャバネアオカメムシだけでなく、ツヤアオカメムシまで混在していたのだそう。