「家賃11万円以上」の賃貸に住む50代夫婦が知らない意外な“老後破綻リスク”
家賃を抑える方法を考えながら、ついのすみかを探さねばなりません」
賃貸派さんが老後破綻しないための住み替え計画を、畠中さんと考えてみた。
第一弾として、50代のうちの住み替えも有効だという。
「子どもが独立して子ども部屋が空いている人などは、空き部屋分の家賃まで払うのはもったいない。夫婦2人暮らしに合った広さに住み替えれば、家賃を抑えられます。また、社会人になっても実家で暮らす子どもに独立を促すため、引っ越す人もいます」
在職中は居住地域を大きくは変えられないが、荷物を減らしダウンサイジングを進めよう。
■50代のうちからついのすみかを考える
退職して通勤から解放されると、住む場所を広く選択できるようになる。田舎暮らしにこがれ、地方の比較的安価な物件を購入して移住する人もいるだろう。
購入のポイントは、老後資金を圧迫しない程度の物件価格だ。
住宅を購入すると、その後の住居費は固定資産税程度に抑えられ、経済面では安心が手に入る。
「重視してほしい条件は、高齢者が“バスで病院に通えるか”です。移住した当初は『車さえあれば問題ない』と思いがちですが、高齢になると目やそのほかの病気で運転できなくなる人が少なくありません。