目的地の近い客をマッチング、料金は“割り勘”相乗りタクシーのサービスが広がって
各地で「相乗りタクシー」のサービスが広がっています。
相乗りタクシーとは、見知らぬ方と同乗して、それぞれの出発地から目的地まで送ってもらうサービスです。配車アプリなどで予約すると、人工知能(AI)が目的地の近い利用客をマッチングします。国土交通省が認可して2021年11月から運用が始まりました。
最大のメリットは、料金が単独での乗車より安いことです。たとえばAさんとBさんの相乗りで、Aさんが15Km、Bさんが10Km乗車したケースでは、合算走行距離25Kmに対してAさんは15Km÷25Km=60%、Bさんは10Km÷25Km=40%の乗車と考えます。全行程のタクシー料金が5千円なら、Aさんは5千円×60%=3千円、Bさんは5千円×40%=2千円。乗車距離に応じた“割り勘”です。
料金は、マッチングが決まり予約が完了した時点で確定します。「いくらかかる?」という不安がないのもうれしいですね。
加えて、運転手不足を補うこと、走行台数が減って環境への負荷が軽減される点もメリットでしょう。
東京都心部では午後8時から午前6時までJR東京駅の半径20Km以内で、相乗りタクシーが利用できます。