全裸状態でパトカーを盗み、警官を轢いた女に無罪判決
米イリノイ州シカゴで29日、2年前に全裸でパトカーを盗み、警官を轢いた女に無罪判決が言い渡された。CBS News Chicagoなどが報じている。
ウィットリー・テンプル(34)は2022年6月13日、全裸の状態で路上に横たわっているところをシカゴ警察のエドワード・ポピッシュ巡査に発見された。救助するためポピッシュ巡査がパトカーから降りると、テンプルはパトカーに乗り込んで巡査を轢き、そのまま彼を引きずったという。
現場から走り去ったテンプルは時速90マイル(約144キロ)で高速道路を疾走し、最終的に4台の車に次々とぶつかり停止。
テンプルは第1級殺人未遂、車両ハイジャック、盗難車所持、警官への過重暴行などで逮捕された。ポピッシュ巡査は命に別条はなかったものの脳しんとうを起こし、頭に数針縫う傷を負ったという。
今年になって始まった裁判で弁護側は、事件当時、テンプルは精神耗弱状態にあったと主張。
またWGN9によると、警官に発見される直前にテンプルは性的暴行を受けていた上、「何者かが自分をつけ狙い、家族共々殺そうとしている」という妄想に取り憑かれており、責任は負えないと答弁した。