大谷取材で“出禁”報道のフジテレビ 過剰取材に駆り立てた“肝いり情報番組”の不振
今年4月から『Live News イット!』のメインキャスターを務めている青井実アナ(中央)
「大谷選手に関する独自の取材ができなくなり、局内では大問題になっています。特に激怒しているのがスポーツ局。『すぽると!』などのスポーツ情報番組にとって、『取材出禁』は番組の死活問題になりますから。いったい、誰がどうやって責任を取るのか…」
そう語るのはフジテレビ関係者だ。6月12日、「現代ビジネス」は、日本テレビとフジテレビがドジャースの大谷翔平選手(29)に関する取材パスが凍結状態にあり、実質“出禁”の状態にあると報じた。大谷選手が購入したとされる豪邸周辺の空撮映像の使用や、自宅付近からの中継、近所へのインタビュー取材などを行ったことが理由とされている。
そうした取材が敢行された背景について、前出のフジテレビ関係者が続ける。
「現地での大谷選手の自宅周辺の取材は、情報番組『Live News イット!』の取材班主導で進められたと聞いています。
視聴率が伸び悩んでいる事情もあり、数字が見込める大谷選手のニュースで『なんとか視聴率アップにつなげたい』という狙いがあったようです」
19年4月にスタートした情報番組『イット!』は、今年4月改編のタイミングで大幅なリニューアルを実施。