【「父の日」秘話】檀ふみ 作家父の没後48年で“文学碑”が建立された意外すぎる理由
「当初、檀ふみさんは高齢のお母さまのために、実家をそのまま残したいと、道路建設には反対していました。その後、区画整理に応じ、実家の建て替えを行ったのです」(前出・出版関係者)
檀ふみの事務所に、文学碑建立の経緯について取材を申し込むと、コメントの代わりにと、彼女が書き上げたばかりのエッセイが送られてきた。
《(区画整理に応じるにあたっては)「無条件で」というわけではなかったらしい。きょうだいでいちばん父親思いの兄のことである。(中略)跡地に「檀一雄の文学碑を立てる」という約束を、行政に取り付けていた。(中略)しかし結局、碑はできた。こっそり見に行くと、親不孝な娘は知らなかった、父の句が刻まれていた》(『月刊北國アクタス』6月号)
エッセイでは“親不孝”を連発していた檀ふみだが、その文章からは亡き父への敬慕の念が伝わってきた。
仁科克基、妻・西原愛夏の第1子男児出産を報告「感動して自然と涙が出てきました」