「古畑になるには4時間必要」関係者が明かす田村正和さんの“役作り”秘話
5月24日からフジテレビにて、放送30周年を記念して一挙再放送されていたドラマシリーズ『古畑任三郎』の放送が6月21日に終了した。同作は故・田村正和さん(享年77)演じる古畑任三郎が、持前の卓越した推理力で犯人のトリックを解き明かす本格ミステリードラマとして人気を誇っている。
94年に『警部補・古畑任三郎』としてスタートした同作は3シーズン続き、数々のスペシャル、スピンオフなどを12年間にわたって放送し、根強いファンを生んだ。再放送が終わると、SNSにはファンの悲しみの声が相次いだ。
《古畑ロスだわ、また見たい》
《小学校のときおばあちゃん家で再放送を見てからというものずっと好き! 超面白い。おかわり希望》
《昔も見てたけど今見ても面白い。元々ミステリ好きなので……またこういうドラマやってくれないかな》
同作の人気の理由の一つは、何といっても古畑任三郎の独特なキャラクターが視聴者に支持されたことだろう。その唯一無二のキャラクターを作り上げるため、田村さんは陰での努力を続けていたという。
「田村さんはどんなに朝早い撮影でも、入り時間の4時間前には起床し、コンディションを万全にされていました。なぜそんなに早く起きるのか聞いたところ、『画面に映し出されたときに役者・田村正和でいたい。むくみも取りたいし、発声もしておきたいからね。そうなるまでに僕の場合4時間必要なんだ』とおっしゃっていたのをよく覚えています」(制作関係者)
脚本を担当した三谷幸喜(62)は、過去にインタビューで《古畑任三郎が眉間に指を当てるしぐさは、田村さんが考えた演技プランです》(『毎日新聞デジタル』21年5月20日付)と明かしており、田村さんが古畑任三郎のキャラクター作りに積極的に関わっていたことがわかる。
放送開始から30年経った今もなお愛されるキャラクター・古畑任三郎は、役作りに労力を惜しまない田村さんの役者魂から生み出されていた。
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