高校時代に「AirPodsを盗んだ」と告発された女性、市と警察に3億円超の賠償請求
米イリノイ州ネイパービル市で、高校在学中に同級生のAirPodsを盗んだと告発されるも、後に潔白が証明された女性が、市と警官を相手取り2000万ドル(約3億円)の市民権差別訴訟を起こした。NBC NEWSなどが報じている。
アマラ・ハリスさん(21)は高校3年生だった2019年、自分のAirPodsがなくなっていることに気が付いた。授業前に友人と集まっていたスペースを探したところ、1組のAirPodsが見つかり、自分のものだと思い持ち帰ったという。しかし、シリアル番号が自分のAirPodsと違っていることがわかり、教員に届け出たそうだ。
それから2週間後、当局はハリスさんにAirPodsを盗んだ罪で100ドルの条例違反切符を払うよう命令。彼女は支払いを拒否し、そこから4年以上に及ぶ法廷闘争に発展してしまう。
「告訴された状態での学校生活は本当に辛かったです。
腹が立ったし、悲しかった。自分が標的にされていると感じました」と、NBC NEWSの取材に対して振り返ったハリスさん。裁判が始まる前に50回以上審問に呼び出され、高校卒業後に進学したアトランタのスペルマン・カレッジからも頻繁に地元に帰らなければならなかったという。