晴海フラッグ周辺に大量のキーボックス…それでも「違法民泊」が摘発されない苦しい理由
東京オリンピック・パラリンピック選手村を改修したマンション群「晴海フラッグ」周辺の路上で、謎のキーボックスが相次いで見つかっている。
この問題に対し、中央区議会議員の高橋元気氏は、キーボックスが設置されている場所にマーカーを付けたGoogleマップを独自に製作し、自身のホームページで公開している。地図によると無許可放置と思われるキーボックスの数はおよそ30個。晴海フラッグ周辺だけでなく、隣接する勝どき・豊洲地区でも発見されている。
6月下旬、本誌記者はその地図をもとに謎のキーボックスを現地で探した。すると、報道がなされた影響だろうか、半数近くはすでに無くなっていた。そして、中にはキーボックスを取り外すよう警告文が貼られている箇所も。
それでも探し回ってみると、月島警察署のすぐ脇の電柱の下に、無許可放置キーボックスを発見できた。
真っ黒のキーボックスには一切の文字が書かれておらず、上部の蓋をめくると銀色のダイヤル錠が現れた。近隣住民にとっては不気味な存在に違いない。
不動産ジャーナリストの榊淳司氏は謎のキーボックスの正体についてこう語る。
「このタイプのキーボックスは不動産の内見の際によく使われているものです。