晴海フラッグ周辺に大量のキーボックス…それでも「違法民泊」が摘発されない苦しい理由
通常は不動産の敷地内に置かれていますが、ガードレールや電柱などの公道に不法に置かれているものは、民泊に使われているのだと思います。
民泊は各行政区がその許可を下すのですが、中央区は『営業できるのは土日のみに限る』といった決まりがあるなど、民泊事業に大変厳しいことで知られています。晴海フラッグでは民泊が許可されていませんので、もし民泊が行われていれば『違法民泊』ということになるでしょう」
中央区は区内で届出がなされた民泊物件を公表しているが、一覧の中に晴海地区の物件は1件もなかった。晴海フラッグに限らず、この地区全体で違法な民泊が行われている可能性がかなり高いと言えるだろう。
続けて、榊氏は無許可運営の違法民泊が横行する背景を明かす。
「民泊は法整備がまだまだ追いついておらず、グレーな状況なのです。マンションの管理会社は民泊客を見つけた際、『やめてください』というお願いはできても、『帰ってください』と言うことは法律上できないんですよ。その場で警察を呼んで対応してもらうにしても、相手に『友達にちょっと貸してもらったんだ』と言われちゃったら、もうどうしようもない。
マンションの部屋は個人の私有財産なので、誰を泊めようが自由ですからね。