くらし情報『“推し”の急逝を機に、44歳から韓国語勉強→51歳で字幕監修者になった女性「やりたいと思ったら、どんどんやっていい」』

“推し”の急逝を機に、44歳から韓国語勉強→51歳で字幕監修者になった女性「やりたいと思ったら、どんどんやっていい」

「暗く湿った沼の中に鼻の下まで埋まっていて、少しでも油断すると、鼻がすっぽりつかってしまうような感覚。それが波のように何度も押し寄せるので、疲れ果ててしまい、息をするのをやめたくなるんです」

道を歩いていると、引き寄せられるように線路や車道に足が向いてしまうこともあった。

そんなつらい状態のなかでも、もう少し生きようと思わせてくれた存在。それがパク・ヨンハだった。

■ヨンハが逝く夜も、私はヨンハに救われた――。感謝と罪悪感を胸に、韓国語学習の道へ

ヨンハといえば『冬のソナタ』が出世作だが、花岡さんの韓国ドラマとの出合いは、冬ソナブームからしばらく後。レンタルビデオ店でたまたま手に取った『初恋』が韓国ドラマデビュー作だった。

「若いころのペ・ヨンジュンも出演していました。
貧富の差の描写など日本のドラマにはない濃密さがあり、人間の本質を真っ向から描いているところに大きな衝撃を受けました」

そこからのめり込むように韓国ドラマにハマり、ヨンハのファンとなった。

「何がきっかけで好きになったのかは、正直、思い出せないんです。気づいたら恋に落ちていた、そんな感じで(笑)」

俳優としてだけでなく、歌手としての才能にもほれ込んだ。

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