遠山景織子 木村拓哉が『若者のすべて』の現場に差し入れた「疲れが取れて、遠慮せずにいただける」絶妙な逸品って?
木村拓哉と同棲する役を演じた遠山景織子
「『若者のすべて』は、私にとってデビュー作の映画『高校教師』、1994年のドラマ『いつも心に太陽を』に続く出演作で、まだまだ新人時代の思い入れの強い作品です。いまだにカラオケでは、主題歌のMr.Childrenさんの『Tomorrow never knows』を歌うし、イントロを聴くと、工場を映したオープニング映像が頭に浮かびます」
こう語るのは、遠山景織子さん。同ドラマでは、木村拓哉演じる武志にひと目ぼれして、一方的に付きまとう千鶴子を好演した。
「若者が必死で生きていく群像劇ですが、私が登場するのはシリアスなストーリーの息抜き的なシーンでした」
強く印象に残っているのは、鉄棒で逆上がりをする場面。
「台本を読むと、『自慢げに逆上がりをする』とあったのですが、できなくて……。『できません』なんて言えないし、ADさんに背中を押してもらって猛練習しました。本番でも『頑張れ』とスタッフさんたちが応援してくれて、かなりあやしいけど、なんとか成功できたんです(笑)」
ナイフを持つシーンも苦労した。
「ナイフをキラッと光らせるために、光の方向へナイフを傾けるのですが、カメラのズームにもタイミングを合わせなければならず、何回もNGを出して、“こんなこともできないのか、私”って落ち込みました」