遠山景織子 木村拓哉が『若者のすべて』の現場に差し入れた「疲れが取れて、遠慮せずにいただける」絶妙な逸品って?
緊張を一気に緩めてくれたのは、「ドンマイ、ドンマイ」という声だった。
「木村拓哉さんが、場を和ませてくださったんです。木村さんはすごいムードメーカーで、楽屋に引っ込むタイプではなく、分け隔てなく誰とでも常にコミュニケーションを取っていました。撮影現場では、スタッフさんや出演者が集まる衣装部屋がリラックスできる場所になっていたんですけど、そこに『疲れていると、甘いものが欲しくなるでしょ』と、シュークリームを100個くらい差し入れてくださったことも。たくさんあって、遠慮をせずにいただけました」
昨年末には、多くの思い出が残る同ドラマのブルーレイボックスが発売された。
「SNSで報告すると『私の青春時代の1本です』『人生のバイブルです』など、たくさんのメッセージをいただきました。いまだに皆さんの記憶に残る名作に関われたことを、うれしく思います」
『若者のすべて』(フジテレビ系・1994年)
22歳で親の残した自動車修理工場を営む原島哲生(萩原聖人)、仲間の前から姿を消しがちな上田武志(木村拓哉)、医大を目指し4浪中の青柳圭介(武田真治)などが織りなす青春群像劇。血まみれの哲生と武志がタバコに火をつける衝撃のラストシーンが忘れられない!
【PROFILE】
とおやま・きょおこ
’75年、東京都生まれ。