「あの目力は吉沢さんだからこそ面白い」板垣李光人が『バババ』で触れた吉沢亮、コメディの矜持
“ゆ”に包まれた板垣李光人のピュアな笑顔(撮影:川原崎宣喜)
7月4日公開の映画『ババンババンバンバンパイア』で、天真爛漫ピュアボーイ・李仁を演じた板垣李光人(23)。実はこの役、原作者が彼をモデルに描いたキャラクターだったという。
「作品が実写化されて、その役を自分が演じるなんて、きっと後にも先にもないことだと思います。すごく光栄でした」と語る一方で、「決して演じやすかったわけではなかった」とも明かす。
「逆に難しかったというか、どう演じていいのかわからなくなってしまって。いったんそのことは忘れて、ふだんどおり脚本に真っすぐ向き合おうと思いました」
そんな李仁を形にするうえで、まず手をつけたのは衣装や髪形など、外見からのアプローチだった。
「僕自身、外側を固めると中身も入ってきやすくなるタイプなんです。おしゃれ感を抑えるために基本は短パンで、色味のあるトップスを合わせて年齢より少し幼く見えるようにしました」
主演の吉沢亮演じるバンパイア・森蘭丸との掛け合いも、大きな見どころ。
「吉沢さんの作るリズムとテンポに乗っていく感じで、僕はとにかく大真面目にやるだけ。吉沢さんのコメディを演じるうえでの矜持を間近で感じられたのは幸せでした。ビジュアル面でも、あの目力は吉沢さんがやるからこそ面白くて、僕にも、自分にいちばん合うものがあるんだろうな、という気づきがありました」
印象に残っているのは、思いを寄せる葵(原菜乃華)をめぐり、蘭丸に感情をあらわにするシーン。
「目に見えたことをそのまま受け取って、思ったことを真っすぐぶつける。あのストレートさは、すごく李仁らしいと感じました。しかも、それを受け止めている森さんは実は全裸という、そのアンバランスさが個人的にすごく好きです(笑)」
主題歌には、昭和の名曲『いい湯だな』のアレンジカバーが使用され、どこか懐かしさも漂う。
「ビジュアルの面白さやコメディのバランスも含めて、年齢問わず楽しめる作品になっていると思います」
スタイリング:末廣昂大
ヘアメーク:KATO(TRON)
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