「次の借り主に告知義務が」遠野なぎこさんが急逝…専門業者が語る愛猫と暮らしたマンションの“今後”
7月17日、女優・遠野なぎこさんの訃報が流れた。この日、遠野さんのブログが更新され、親族が《このたび、遠野なぎこ(享年45歳)が永眠いたしましたことをご報告申し上げます》と発表した。
東京・豊島区にある遠野さんが住む自宅マンションに救急車や消防車がかけつけたのは、7月3日のこと。
「遠野さんと連絡がつかないことを不審に思ったヘルパーさんが管理会社に連絡を取ったところ、部屋の中から女性の遺体が発見されました。遺体は腐敗が激しく特定できる状態ではないため、DNA鑑定に回されていました」(テレビ局報道関係者)
生前、摂食障害を公表してきた遠野さん。自身のSNSでも闘病についてたびたび発信していた。最後に公の場に姿を現したのは、4月下旬に行われた映画『渇愛』舞台挨拶。自身の辛い経験を涙ながらに話し、同じ境遇の人たちにメッセージを送っていた。
遠野さんの親族はブログの中で、《故人の名誉のため、死因についてもご説明申し上げます。現在、警察の見解によりますと、事故によるものであり、自死ではございません》と、死因について説明。
また遠野さんがかわいがっていた猫「愁くん」についても、《無事に保護され、現在は安心できる環境で元気に過ごしております。どうぞご安心ください》と明かした。
波乱万丈の人生を生き抜いた遠野さん。彼女が愛猫と暮らした自宅マンションはどうなるのか。
不動産会社「ハッピープランニング株式会社」代表の大熊昭さんに話を聞いた。
「マンションで住人が孤独死されたなどにより、特殊清掃等が入った部屋は、いわゆる“事故物件”と呼ばれています。
管理会社が、次に借りる方や購入される方に告知する義務があると国土交通省のガイドラインにも定められています。
次の借り主との契約の際に、例えば《契約前の半年前に亡くなった》《死から発見までどのくらいで特殊清掃を行った》といったことを告知事項としてお伝えして、契約際にトラブルがないようにします。その際、以前の住人の固有名詞を出さないなどのプライバシー保護は十分配慮しています。
ただし賃貸物件であれば事故が起きてからおおむね3年間が経過すれば、原則としてこれらを告知しなくてもよいとなっています」
いまは遠野さんのご冥福を祈りたい。
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