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「死ぬまでに103台の車を!」テリー伊藤 “大人の秘密基地作り”にあった「終活より大切なこと」

女性自身
「死ぬまでに103台の車を!」テリー伊藤 “大人の秘密基地作り”にあった「終活より大切なこと」

本誌に熱いクルマ愛を語ったテリー伊藤(撮影/富田公善)



「元気なうちにクルマを103台買う!」

そう高らかに宣言するのは、演出家のテリー伊藤(75)。その夢を叶えるべく、このたび神奈川県横須賀市にガレージまで構えてしまったという。75歳にして作り上げた“大人の秘密基地”を訪ねた。

テリーが手に入れたのは、2階建て倉庫を改修したガレージ「BACKDROP T&I GARAGE」。
もとはタクシー会社の整備工場で、かつては御料車の整備も行っていたという由緒ある場所だ。

「若い頃からずっと車が好きで、どんどん買っていたら家の車庫に入りきらなくなっちゃってね。東京は家賃が高いでしょ?それで知り合いのディーラーさんに『どこかいい場所ない?』って聞いたら、今年の3月にここを紹介してもらったんですよ」

ガレージ内には国産車から外国車まで、年季の入った名車がずらりと10台。どの車にもナンバーがついており、今すぐにでも走れる状態だという。


「高価な新型車より、ヴィンテージカーが好きなんです。芸能人が乗るような何千万もするポルシェとかには、あんまり興味ないかな。

飾るだけじゃなく、いつでも乗れるようにしているから車検や保険料も大変!だから欲しい人には売ることにしたんです。少し乗ってちょっと飽きて、欲しい人がいたら売って。そうしないととてもお金が回りませんからね。なんせ、俺の目標は103台だから(笑)」

“103”という数字は、切りのいい100に、熱狂的ファンである長嶋茂雄さんの背番号3を足したものだという。

現在は103台中の14台目。直近で手に入れたのは、紺色の「モーリス・マイナー・トラベラー」というヴィンテージカーだ。


「モーリス社という、もう現存しないイギリスのメーカーが1971年に作った車。日本ではほとんど見かけない、とんでもない希少車です。

その隣りにある黒いフォルクスワーゲン・ビートルも面白くてね。前だけロールスルイス風にカスタム(改造)されているんです。1970年代のアメリカ西海岸でこういうカスタムが流行ったの。ちゃんとロールスルイスのエンブレムまで付いている。めちゃくちゃカッコいいでしょ!」
TV番組では歯に衣着せぬ辛口発言で知られるテリーだが、車の話になると少年のように目を輝かせて饒舌になる。さすがは日本カー・オブ・ザ・イヤーの選考委員を務めるほどの“ガチの車好き”でもある。


「最初に車を買ったのは20歳の学生のころ。実家(玉子焼き店)を手伝って貯めたお金で、マツダのボンゴを買いました。それをキャンピングカーに改造して、本州を旅して回ったんですよ。

テレビ業界に入ってからも車で通勤する時間は、クールダウンできる大切な時間でしたね。運転していると集中できて、1人になれて。そこで面白い企画が浮かんできたことも何度もありますよ」

このガレージ作りも“終活”の一環かと思いきや、本人はあっけらかんと否定する。

「終活って、何をすることなんですかね?俺なんか子どもいないし、残すものもない。お墓もいらないですよ。
だって墓参りしてくれる人いないもん(笑)。骨なんかどこかに投げといてくれればいい。だから、遺産も寄付しようと思ってるの。

いつか“その日”がくるまで、車を愛していたいんですよ」

テリーのコレクションのうち3台にはすでに注文が入っており、その1つである「4代目クラウン(通称:クジラクラウン)」はわざわざ兵庫県から出向いて買いに来たファンがいたほど。

ガレージは毎月最終土曜日の午前11時〜15時まで一般公開中。テリーがいることもあるそうで、運が良ければ本人に会えるかも!

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