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「毎年どこか不安で、休みを埋めるようにずっと走り続けてきた」岩田剛典 2025年は“転機”の年

女性自身
「毎年どこか不安で、休みを埋めるようにずっと走り続けてきた」岩田剛典 2025年は“転機”の年

(撮影:川﨑一貴/Ajoite)



「“イタいおじさん”って言われるような情けない主人公なんですけど、演じていて楽しかったです。クスッと笑える“あるある”要素をかき集めたようなキャラクターなので、こういう人いるよね、と共感しながら笑っていただけると思います」

映画『金髪』で主演を務めた岩田剛典(36)。今回挑んだ中学校教師・市川は、一見“イタい”が、どこか自分にも似た部分があると感じた。

「自分が気にする部分と、人が気にする部分のズレに気づけなくなる感じ。僕にも少なからずありますね。そういう意味では、市川は誰の中にもいる“反面教師”かもしれません。初の教師役ですが、爽やかな感じでもなく、これまで演じてきたキャラクターのなかで、いちばんカッコ悪い男ですね(笑)」

テンポのある会話劇でほぼ出ずっぱり。膨大なセリフを覚えるのは苦労したという。


「とにかく台本を読み込みました。セリフに無駄がなく、よくできた本なので足す必要もない。ほとんど台本のまま演じましたが、“セリフを言ってない感じ”にはしたくて、話すスピードや相づちの打ち方などはリアルさを追求しました」

そんな役と向き合うなかで、岩田自身にも“転機”が訪れている。

「20代後半に、自我のようなものが芽生えた時期があって。今、2025年にもう一度そういうタイミングが来ている気がするんです。これまでは毎年どこか不安で、休みを埋めるようにずっと走り続けてきたけれど、今年は視点を変えてみよう、と。そうすると、もう一段階広い視野で人生を見られるんじゃないかなと考えられるようになりました。それには常にアンテナを立てて、チャンスが来たときにちゃんと動ける自分でいたいと思っています」

その変化の背景には、“ワクワク”を軸にした価値観がある。


「結局ワクワクするかどうかがいちばん大事なんです。今は、役者として、アーティストとして、という立場で意思決定するより、“岩田剛典として面白いことをやる”っていう感覚に近いですね。カッコつけるのをやめたら、すごく楽になりました」

最近は語学の勉強を始めたという。

「英語の勉強をしたりしています。やらされているのでも、仕事だからでもなく、自主的にやりたくてやっていることなので楽しいんですよ」
まさに、第2のステージに向かう助走期間。この冬にしたいことを尋ねると、

「温泉に行きたいですね。忙しい日々が続いたので、普通の生活を満喫したいのかな(笑)」

【INFORMATION】

映画『金髪』

11月21日公開。中学校教師・市川(岩田)の前に、校則に抗議する生徒たちの“金髪デモ”と、恋人からの結婚話という2つの試練が同時に訪れる。
混乱のなか、彼は真の“大人”へと成長していく。

スタイリング:渡辺康裕
ヘアメーク」下川真矢(BERYL)

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