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「言い方はよろしくなかった」立川志らく “高市批判”に対する「日本人じゃないの?」発言の真意説明…「多くの人はそう思っている」と撤回せず

女性自身
「言い方はよろしくなかった」立川志らく “高市批判”に対する「日本人じゃないの?」発言の真意説明…「多くの人はそう思っている」と撤回せず

立川志らく(写真:本誌写真部)



高市早苗首相(64)の“台湾有事”をめぐる国会答弁が原因で、日中関係が急速に冷え込んでいる。

高市氏は11月7日の衆院予算委員会で、「(中国が)戦艦を使って、武力の行使も伴うものであれば、これはどう考えても(集団的自衛権の行使が可能な)存立危機事態になりうる」と発言。台湾の状況次第では、自衛隊が武力行使に踏み切る可能性を示したのだが、台湾を“内政問題”とする中国は答弁に猛反発。

以降、中国が日本への渡航自粛を呼びかけたことで、日本行の航空便が大幅に減便されたたほか、日本産水産物の輸入再停止措置が取られるなど、日本の国内産業が少なからぬ打撃を受けている。そんななか、日本の“パンダ危機”が叫ばれ始めた。

「1972年の日中国交正常化をきっかけに、同年に“日中友好”の証として2頭のパンダが東京・上野動物園に贈られて以来、パンダは日本に定期的にやってきては大きな話題を呼んできました。現在、国内で飼育されているパンダは上野のシャオシャオとレイレイの2頭のみ。2頭は’26年2月に返還期限を迎えるため、日本は返還後の新規貸与を中国に要請してきたのですが、中国が日本への“報復”として、パンダの貸与停止のカードを切る可能性もあると言われているんです。
実際、中国共産党系メディアは『中国側は日本への新たなジャイアントパンダの貸与を停止する可能性がある』と報じています」(全国紙記者)

そんななか、24日放送の『ひるおび』(TBS系)で、コメンテーターを務める落語家・立川志らく(62)が述べた見解が波紋を広げている。

志らくは、高市氏の答弁に端を発する日中関係の悪化についてパンダ危機に触れる流れで、「中には高市さんの発言でパンダが来なくなっちゃうからけしからんという人がいるんだけども。高市さんの発言が明らかに間違ってるならそう言われても仕方ないんだけど、間違ってるわけじゃないでしょ」とコメント。

さらに、高市氏の答弁のきっかけとなった、立憲民主党・岡田克也氏(72)の台湾情勢を念頭に置いた存立危機事態認定に関する質疑について、「(高市氏の答弁を)立憲が無理やり引っ張り出させたと」と批判。その上で以下のように指摘した。「だから、なぜそこで高市さんを非難するのか。中国が言ってくるのはわかる。ただ、日本でもそういう人がたくさんいるってことは、あなたがた、なんで“日本人じゃないの?”という気すらする」

そして、パンダが今後日本に来なくなる可能性について、「中国の嫌がらせですから。
中国がいじめて、こっちはいじめられてる側ですよ」と語るなど、高市氏に非はないという主張を一貫させていた。

高市氏に対する批判を見るにつけ、「“日本人じゃないの?”という気すらする」という志らく。この発言はXでも拡散され、立憲の蓮舫氏(57)が25日の投稿で《「日本人じゃないのか」といった感情的な言葉で議論を断ち切る空気づくりは、健全な民主主義にとって望ましいのでしょうか》と疑問を呈し、その他の野党議員も志らくの発言に対する批判を強めた。

さらに、志らくの今回の発言がきっかけで、Xでは彼の過去の投稿が注目を集めている。志らくは’17年8月10日、“政権批判”をめぐってこんな持論を綴っていたのだ。

《政権を非難しただけで反日という輩がいるが、つまりは戦前の非国民と同じ感覚なんだと思う。相当危ない。またすぐ日本人じゃないという輩。
よしんば日本人じゃなかったらなんだというのか。その差別意識の方が偏向報道云々よりずっと危険だと思う。私は日本人だしこの国を愛している。ただそれだけ》

番組で、志らくは「“日本人じゃないの?”という気すらする」と発言していただけに、一部では、8年前の主張と比較して“真逆”などとする以下のような指摘が起こった。

《数年で何が有ったんでしょう》
《自分が過去にどんなこと言ったかも覚えてないんやな》
《結局志らくってポリシーがあるというよりメディアの空気反映してるだけって感じなんだろうな》

いっぽう、志らくは26日にYouTubeに公開した動画で、番組での発言の意図、そして8年前の主張について見解を語っている。

まず、志らくは番組で「“日本人じゃないの?”という気すらする」と述べたことについて、「こういうことを不用意に言って、切り取られ、あの文言を見た人たちは、とんでもない思想の持主だと叩かれる。そういう可能性がある。高市さんが(答弁を)一部反省しましたよね。
それと同じで、この言い方はあまりよろしくなかった。非常に反省しております。今後ないようにしたいと思っている」とコメント。続けて、中国の方針で日本の観光産業に影響が出ていることに触れ、安全保障の問題についても「中国が日本を占領する。バカなと思っている方もいらっしゃるかもしれない。でも、台湾の問題も色々あるじゃないですか。中国が太平洋に出ようと思ったら、日本が自分たちの国だったらどれだけ便利か」と持論を展開。その上で、「要は中国の脅威というものが今、如実に表れた。
ならば、与野党関係なく、日本を守るために一致団結するべきというのが私の考えです」と説明した。

そのほか志らくは、高市氏の答弁に対し中国の駐大阪総領事がXで「汚い首を切ってやる」(現在投稿は削除済み)と反発したことや、中国外務省のアジア局長が、北京で行われた日中間の協議後、日本の金井正彰アジア大洋州局長のすぐそばで、ポケットに手を突っ込んで歩いていたことなど、中国側の問題を指摘。その上で、こう語った。

「総理大臣に色々批判するのは大事。それがないと独裁になるからね。でも、それと同じだけ中国にだって文句を言うべきじゃないかと。だから、それ(高市氏への批判)を見て本当に日本人なのかと思ってしまうのは、私だけではない。私が差別主義者だからではない。
多くの日本の方はそう思っていらっしゃる」

また、志らくは8年前の主張についても、「私の言っていることが、真逆だと思うかもしれないけど。私は基本的にはその考え、何も変わっていないです」と断言。これまで、安倍政権や石破政権に対しても批判をしてきたことから、自身を「政権与党の提灯持ちではない」とし、「(高市氏は)この国をよくしようと頑張っている。外交デビューも華やかにやっているじゃないですか。だから、揚げ足取るようなことをせず、総理が何をしようとしているのか、ちゃんと見守ってあげようというだけのことなんです。メディアはとにかく揚げ足を取るでしょ」と話した。

そして、「今回、高市政権に逆らったやつは日本人じゃねーよ、なんて一言も言っていない。中国のやり方に対して、みんなで中国に文句を言わなくちゃいけない時に、何で中国側に立つんだと。
そう言ってんだ。あなたたち、本当に日本人なんですかって。そこだけですよ」と、改めて番組発言の意図を説明。

最後に、「’17年にツイートした通りに私は思っています。だから、謝罪する必要も撤回する必要もない」と述べつつ、番組での“言い方”に関しては、「もう少し変えて言えばよかった」と反省しているようだった。

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