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「気づくと半分寝ちゃっています(笑)」「家でもじっとしていられず」柴咲コウ 意外な“日常の過ごし方”とは?

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「気づくと半分寝ちゃっています(笑)」「家でもじっとしていられず」柴咲コウ 意外な“日常の過ごし方”とは?

(撮影:nara/vale.)



「撮影中に、身内を亡くされたスタッフの方が『昨日お葬式だったんです』と話してくれて。この作品には、そんなふうに家族を思わずにはいられない何かがあるんです」

11月28日に公開された映画『兄を持ち運べるサイズに』で主演を務めた柴咲コウ(44)。突然亡くなった兄をめぐり、家族が再び向き合う4日間を描く本作で、奔放な兄に振り回され続けた妹・理子を演じた。

「撮影前に原作者の村井理子さんと直接お話しし、お兄さんへの思いを聞けたことが大きな支えになりました。現場ではお茶菓子を囲みながら語り合う時間が多く、役に入り込むというより、自分の中から自然に出てくる感情を大事にしました」

共演者とのやりとりも刺激的だった。

「オダギリジョーさんの芝居には毎回『そうきたか』と驚かされましたし、存在感が圧倒的。満島ひかりさんとは日常生活や経営者としての姿勢など、演技以外の話題で盛り上がりました。年下ですがとてもしっかりしていて、自立心や自己管理能力には学ぶところが多かったです」

仕事とプライベートの境界が曖昧になる……そんな感覚を初めて味わったという。


「ふだんは“仕事モード”に切り替えて臨むのですが、今回はその壁がなく、自分の中のリアルな感情が自然に混ざっていました。私も母を早くに亡くしているので、理子の思いがよくわかるんです。『もっと話しておけばよかった』『あのときこう言えばよかった』という後悔は、きっと誰にでもありますよね。家族って、近いからこそ難しい存在です」

そんな柴咲にとって、家族とは――。

「無償の存在ですね。でも、それがきちんと伝わっているかは別問題。うちは遺伝的に口下手で(笑)。最近、愛情表現の苦手な父が『プレゼント、ありがとう』と電話をくれたんです。
愛情を受け取り、きちんと返すことの大切さを改めて感じました」

俳優、歌手、経営者として多忙な日々を送るが、軸にあるのは「好奇心」。

「何かに興味を持つ気持ちが原動力なんです。疲れてくると好奇心が減ってしまうので、それをバロメーターにしています。だから、ちゃんと休むことも大事。休むって悪いことじゃないし、リセットがあるから次に進めるんです」
日常でも、心身を整える工夫を欠かさない。

「週に1回はジムでパーソナルトレーナーに見てもらい、キックボクシングもしています。家でもじっとしていられず動き回っていますが、最近1人掛けのソファを買ったので、“1日1回は座ろう”と。包み込まれるような座り心地で、気づくと半分寝ちゃっています(笑)」

【INFORMATION】

映画『兄を持ち運べるサイズに』

11月28日より全国公開。
作家の理子(柴咲コウ)は兄の急死で東北へ。元妻や子どもたちと再会し、遺品整理を通して兄(オダギリジョー)の知られざる姿に触れる。家族を見つめ直す4日間の物語。

ヘアメーク:SHIGE(AVGVST)
スタイリング:柴田圭
衣装協力:ピアス(JUSTINE CLENQUET/THE WALL SHOWROOM)

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