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おこめ券はあてにできず、照明は値上げ…2025年内にやるべき節約テク3つ《経済のプロ荻原博子が解説》

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おこめ券はあてにできず、照明は値上げ…2025年内にやるべき節約テク3つ《経済のプロ荻原博子が解説》

経済ジャーナリスト・荻原博子さん(写真:本誌写真部)



2025年は物価高に苦しめられた1年でした。飲食料品の値上げは年間で2万609品目。2024年の1.65倍にのぼり、2年ぶりに2万品目を超えました(2025年11月28日、帝国データバンク)。

消費者物価指数は気候の影響を受けやすい生鮮食品を除いた総合が、1年を通して前年同月比3%前後で推移しています。それでも、物価上昇を上回る賃上げがあればいいのですが、実際は、物価の影響を差し引いた実質賃金が9カ月連続のマイナス(厚生労働省)で、生活は厳しくなるいっぽうです。

2026年も3月にJR東日本や西武鉄道などが値上げを予定。円安の影響もあり、物価高はまだ続くと思います。そこで、2026年の家計を助けるため、年内にやっておきたいことを3つ紹介します。


まずは照明です。蛍光灯は、2027年末で製造も輸出入も中止になることをご存じですか。LEDに切り替える人が多いなか、パナソニックは2026年1月から住宅照明を約15%値上げします。照明器具では国内最大手の値上げに、他社が追随する可能性も。

LEDは蛍光灯に比べて電気代が半分で済み、約10年という長寿命で“節約の味方”。値上がり前に切り替えてはいかがでしょう。

■「訳あり米」なら10kg入り7千円前後で販売されていて

次は自動車保険です。2026年1月に損害保険ジャパン、三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険の3社が、過去最大となる6~7.5%の値上げを行います。
大手4社のうち東京海上日動火災保険は、2025年10月に平均8.5%の値上げを実施済みなので、2026年1月の値上げはありません。

自動車保険は1年契約で「まだ更新時期じゃない」人も多いと思います。ですが、自動車保険は契約期間の途中でも他社に乗り換えることができます。保険等級もそのまま持ち越せるので、見積もりを取ってみるといいでしょう。

ネット見積もりは簡単です。補償内容を同じ条件にそろえて各社で見積もりを取り、保険料の安い保険会社を選ぶといいと思います。新しい保険の契約が確定して、以前の保険を解約すると残り期間の保険料が戻ってきます。
最後は、高騰が続く米です。
国は「重点支援地方交付金」を拡充し、「おこめ券」などの配布を勧めています。ただし、大阪府交野市や宮城県仙台市などに続いて、おこめ券の配布を見送る自治体が増えそうです。おこめ券をあてにできない人も多いでしょう。

そこで注目したいのは、楽天市場やAmazonなどネット通販で販売される「訳あり米」です。通常は販売されない小粒の米や少し色の悪い米が混ざっているいわば“規格外品”ですが、10kg入りが7千円前後で販売されています。スーパーの店頭に並ぶ銘柄米の平均価格、5kgで4千551円(12月5日、農林水産省)と比べると、助かる安値ですよね。

値上げの予定などを知って対策を立て、小さな節約を重ねて、わが家の家計を守りましょう。

【PROFILE】

おぎわらひろこ

家計に優しく寄り添う経済ジャーナリスト。
著書に『65歳からは、お金の心配をやめなさい』(PHP新書)、鎌田實氏との共著『お金が貯まる健康習慣』(主婦の友社)など多数

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