《10年前には一戸建ても購入》近所で評判の“立派な中流家庭”が母子4人で無理心中…母親名義のマンションでは男性の遺体発見で“深まる謎”
「事件があった家の前の通りに救急車や警察車両が10台ほど止まり、空にはヘリコプターが3機飛び、本当に物々しい雰囲気でしたよ。4人の方が亡くなったと聞き、本当に怖かったです」(近隣住民)
12月19日午後5時30分ごろ、東京都・西東京市にある閑静な住宅街の一軒家に住む40代の父親が「誰もいないはずの自宅にチェーン錠がかかっている」「中から物音も聞こえる」と110番通報。駆け付けた警視庁田無署員が父親と共に中に入ると、36歳の母親と高校1年生の長男、小学5年生の二男、小学4年生の三男の計4人が倒れているのが発見され、意識不明の状態で病院に搬送された後に死亡が確認された。
「母親と長男は首に刺し傷が見つかっており失血死とみられています。2人が倒れていた2階の部屋は血だらけで、現場から斧と包丁が発見されました。二男と三男の首には絞められた痕があり、窒息死とみられています。
事件当時、家には鍵がかかっており、外部から侵入した形跡がないことから、警視庁は無理心中の可能性が高いとみて捜査を進めているそうです。
父親は玄関の扉にドアチェーンが掛かっていたため、亡くなった妻とラインや電話で20分間ほどやり取りをした後に通報したと報じられています」(社会部記者)
静かな住宅地で起きた凶行。
警視庁による捜査は今も続いているようだ。前出の近隣住民が明かす。
「事件から3日経っても真相解明の捜査が続いているそうです。帰宅した父親が事件の発見者だったそうですが、この方も詳細に取り調べを受けているみたいです。家の前には警察車両が今も止まっていて、献花台の用意もないから、やりきれないままなんです。
今回事件があったご家族は以前、ここから少し離れた場所にある借家にお住まいでしたね。10年ほど前に、次男、三男と続けて家族が増えたようで、ちょうど中古で売りに出されていたこちらの一戸建てを購入し、引っ越してきました。2階建てのファミリ―向けの一戸建てで、立派な中流家庭でしたよ。
毎朝、私の家の前をランドセル背負った小学生が通って、『おはよう』と挨拶してくれるのでこちらも返します。みんな元気な子ばかりでしたね。そんな子供たちの中に今回の二男と三男もいたと思うと、もうやりきれないです。
自宅に斧があったらしいですが、今どきの若い夫婦のお宅に、そんなものがと思いますね。また長男の高校生が母親と争った場合、普通は子供の方が体格がいいと思うのですが」
12月22日、捜査は新たな局面を迎えていた。
「警視庁が母親の名義で借りられていた練馬区内にあるマンションを家宅捜索したところ、クローゼットの中から腹など19カ所を刺された男性の遺体が見つかったと報じられています。男性は母親の知人だといいます」(前出・社会部記者)
疑念が残る今回の事件。一刻も早い真相解明が待たれる。