「両親の考え方から見直させます」へずまりゅう氏 『ナイトスクープ』騒動に介入宣言、母親の仕事先にも突撃…番組も注意喚起のなか懸念される“二次被害”
へずまりゅうのXアカウントより
1月23日放送の企画が“ヤングケアラー”と批判を浴びた『探偵!ナイトスクープ』(ABCテレビ)。25日に「TVer」での配信も停止され、番組が2度にわたって声明を発表するなど波紋が広がっている。
問題視されたのは「6人兄妹の長男を代わって」という企画で、依頼人は幼い兄妹の世話をする小学6年生の長男(12)だった。
共働きの両親が不在のときは家事や育児を担っているといい、依頼メッセージには《長男をやるのに疲れた。生まれてから長男しかやったことがないので、1日だけでもいいので次男になりたい。僕の代わりに、長男やってくれませんか》とつづられていた。
オンエアでは、依頼を受けた霜降り明星・せいや(33)が一家の自宅に出向き、“1日長男”として家事や育児を引き受ける様子をVTRで放送。長男がせいやに「全然(遊べていない)」「(遊べるのは)週1回、2回」と漏らし、母親からの言いつけに嫌気がさして家を飛び出したエピソードを語る場面もあった。
「VTRでは父親が乳幼児を残して外出していたことや、『〇〇(長男の名前)、米炊いて!7合!』と叫ぶ母親の声で締めくくられたエンディングにも批判が集まっていました。放送後には少年の母親と父親、母親が経営する美容サロンのSNSアカウントが特定され、批判コメントが殺到する事態に。なかには、児童相談所に通報したという人もいました。母親が育児に関する考えをつづっていた投稿もスクリーンショットで拡散され、個人攻撃が過熱しています」(テレビ誌ライター)
事態を重く受け止めた番組は、25日に続いて26日にも再び公式サイトで声明を発表した。
まず、父親が乳幼児を残して外出したことや母親の「米炊いて!7合!」という発言は、編集・構成上の演出によるものだと説明。番組で紹介された長男の依頼メッセージも原文とは異なるといい、番組と家族が相談した上で放送用に構成・改稿したという。
その上で《取材対象者の方々に対して実態とは異なる受け止めが生じている状況について、番組として深く反省しております》と謝罪し、《これらは取材対象者の責任によるものではなく、編集・構成を行った番組側に起因するものです》と明言。文章の最後では改めて、《取材対象者およびご家族の方々が、放送をきっかけに強い批判や誹謗中傷、詮索にさらされ、日常生活もままならない現状について、番組として強い懸念を抱いています。
取材対象者やご家族への誹謗中傷、詮索、直接の接触は、厳にお控えいただきますようお願い申し上げます》と呼びかけていた。
■「子供の為に全力で動きます」元迷惑系YouTuberの奈良市議が“介入”を宣言
騒動が拡大するなか、解決に乗り出した“ある人物”の行動も波紋を呼んでいて――。それは元迷惑系YouTuberで、現在は奈良市議会議員のへずまりゅう氏(34)。25日午後5時ごろに更新したXで、こう意気込みをつづっていた。
《「一日だけでもいいので次男になりたい」この言葉にはSOSが込められています。もう辛い思いをしなくていいんだよ。子供の為に全力で動きます》
投稿では近影も添えていたが、Xを騒然とさせたのは撮影場所。へずま氏の背景には、依頼者である少年の母親が経営しているとおぼしき美容サロンが映り込んでいたのだ。
別の投稿では現地の駅前で撮影した写真を添え、《子供たちへ。お父さんお母さんが100%正しい訳ではないってことを知って欲しい。長男くんが苦しまないよう両親の考え方から見直させます。 尚、奈良に帰ったらすぐに同じような家庭がないか調査し対応を考えて参ります》と呼びかけていた。
続く投稿では《長男の男の子が悲しまなくて済むよう動きます》ともつづり、地元議員に相談に乗ってもらう意向も示していたが……。
一部ではへずま氏の行動を評価する声もあったが、“安易に一般家庭に首を突っ込むべきでない”と否定的に見る人も。へずま氏の投稿に、次のような声が寄せられている。
《へずまりゅうが探偵ナイトスクープの長男のところに行く言ってる。
やめろ…やめろ……素人が絡んではいけない。行政の専門機関にやらせるんだ》
《探偵ナイトスクープの件で、へずまりゅうは最寄り駅と思われる画像や家と思われる画像を載せてますけど、これで家バレして、いろんな人が押し寄せたらどうするつもりなんですかね?》
《流石にこの人やばいな ヤングケアラーとかこういう問題は家に突撃とかじゃないんだよ… 話題になるからの行動なんだろうけど…》(すべて原文ママ)
そんなへずま氏だが、自身を諫めるユーザーのコメントに行動を起こした理由をこう主張していた。《テレビだしエンタメだったとしても行動して損するのは自分です。事実かもしれないしその場合は長男が助かります。どっちに転んでも全国のこういう家庭に周知するきっかけにもなるので動きました》
この他にも当該企画の映像が削除されていることに言及し、《テレビは最初からこうなると理解していなかったのか? これじゃ虐め問題を隠蔽しようとする学校と一緒じゃん》と番組にも苦言を呈していた。
へずま氏はXの投稿で家族と接触したかどうかは明かしていないが、番組側も取材対象者に直接接触するなどの行為は控えるように呼びかけている。へずま氏の行動について、あるWEBメディア記者は警鐘を鳴らす。
「栃木県の高校で撮影された“いじめ動画”がSNSで拡散したことをきっかけに、へずま氏が暴露系インフルエンサーと手を組んだことは話題になったばかりです。
SNSで“いじめ動画”が拡散された全国の関係各所に介入を続けるなど、行動力を評価する声もありました。
そのいっぽうで、今回の件はテレビの企画が発端。加えてヤングケアラーなど一般家庭の問題は、教育委員会などの介入が可能な学校のいじめ問題とは性質が異なります。番組側は演出に問題があったことを認めていますし、いち市議が“両親の考え方を見直させる”というのは適切な対応といえるのか疑問です。
また、少年の母親の職場などを撮影してSNSで公開することは、個人情報の特定や拡散を加速させてしまう恐れもあります。子供たちに二次被害が及ぶ可能性も考えられますし、部外者が事を荒立てるような行動は慎むべきではないでしょうか」(WEBメディア記者)
現時点では「探偵!ナイトスクープ」の問題で進捗報告などはしていないが、このまま静観に転じるだろうか――。