「面の皮厚さMAX」れいわ・大石あきこ氏 Xでも加速する“高市批判”…第一声では自維連立に「悪魔合体」とも
(写真:時事通信)
1月28日配信の「週刊文春 電子版」が報じた、高市早苗首相(64)と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に関する疑惑。記事によれば、高市氏が代表を務める自民党支部の政治資金パーティーをめぐり、旧統一教会の友好団体「世界平和連合奈良県連合会」やその関係者がパーティー券を購入していたという。
しかし佐藤啓官房副長官(46)は29日の記者会見で、「報道は承知しているが、個々の政治活動に関する個別の記事について、政府としてコメントすることは差し控えたい」と述べるにとどまった。
いっぽう高市氏といえば、’22年8月に旧統一教会との関係について《選挙応援無し。行事出席無し。金銭のやり取り無し。祝電も当事務所が手配した記録は無しでした》とXで否定していた。
衆院選の開幕直後に浮上した高市氏をめぐる疑惑。
共産党・小池晃書記局長(65)や公明党・西田実仁幹事長(63)など野党から説明を求める声が上がるなか、舌鋒鋭く追及している人物が。
それは、れいわ新選組・大石あきこ共同代表(48)。今回の衆院選では健康上の問題で活動休止を発表した山本太郎代表(51)に代わり、“党の顔”として駆け回っている。
■「名誉毀損の構成要件わかってます?」と反論、第一声では自維連立を「悪魔合体」呼び
党首討論会では、高市氏との“バトル”も注目を集めたばかりだった。
26日放送の『news23』(TBS系)で行われた党首討論会では、大石氏が旧統一教会の内部文書とされる「TM特別報告書」(TM文書)をめぐり、高市氏を追及する一幕が。前日25日には「文春オンライン」で、全3200ページに及ぶ同文書のなかで高市氏の名前が32回登場していたことが報じられていた。
番組内で大石氏は、「自民党も維新もいまスキャンダルじゃないですか。維新は“国保逃れ”、自民党も旧統一教会との文書が出てきたっていう、そういう渦中でございます。
そのときに解散するのは……」と発言。
すかさず高市氏が「名誉毀損になりますよ。出所不明の文書について……」と反論するも、大石氏は遮るように「報道もされてるし、名誉毀損なんかになりえないじゃないですか」「名誉毀損の構成要件わかってます?」と言い返していた。高市氏が「文書なるものを見ましたけれども、明らかに誤りです」と否定するも、大石氏は「いや、説明されてませんよ。だから、名誉毀損って言われるほうが名誉毀損ですよ」と語気を強めて猛反論。
すると高市氏は「例えば、私の名前が30何回出てきているところですけれども、明らかに事実じゃない」とし、「私が神奈川県出身で神奈川支部から支援を受けた(と文書で記載されていた)。私は奈良県です。出所不明の文書で決めつけないでください」とピシャリ。
それでも大石氏は「よろしいですか、名誉毀損と言われるほうが名誉毀損ですよ。出所不明という文書ではありませんしね」と、一歩も譲らなかったのだ。
さらに同日放送の『報道ステーション』(テレビ朝日系)で行われた党首討論会でも、大石氏は高市氏を追及する姿勢を崩さなかった。
日本維新の会との新たな連立政権について、国民の信を問うべく衆院解散に踏み切った高市氏に、大石氏は「そもそも解散って、ど厚かましい話で。内閣総辞職ものなんですよね、いま起きてることが」とバッサリ。
「まず自民党です」と持ち出し、「統一教会との関係性という新たな文書が出てきて」「それで高市早苗さんの名前も32回も出てきた。これ、ご自分で説明されてませんのでね、ちゃんと。裏金問題も全容解明していないなかで、今回の選挙で37人も裏金議員が立候補」と改めて主張。
このとき高市氏が大石氏のほうを向き、首をかしげて溜め息をつく姿が画面に大きく映し出されていた。
■Xでも“高市批判”を展開、大阪府職員時代には橋下徹氏に直接抗議も
公示日である翌27日には、第一声の場として地元・大阪市でマイクを握った大石氏。格差社会の深刻さと党が掲げる消費税廃止の正当性を訴えつつ、衆院解散に踏み切った高市政権を批判。
「いまの政権は、自民党と維新の連立政権です。自民党と維新の悪魔合体した政権、この2つの政党がいまスキャンダルまみれではないですか」と声高に訴え、前日の党首討論会で高市氏と旧統一教会の疑惑を追及したことを振り返った。
その上で「いまの総理大臣が統一教会と関係があったのか、それが報道されたり、韓国が取り上げたりしている。そういう公益性が高くて真実性が高いものに、議員が、ある政党の党首が『この説明が必要じゃないか』と言ったら、名誉毀損だと言ってくる。それが、いまの総理大臣。
大問題じゃないですか」と述べ、「高市早苗のわがまま解散許してたらいけませんよ」と呼びかけていた。
そうした大石氏の“高市批判”は、Xでも展開されていて――。
29日に更新したXでは、『報道ステーション』の党首討論会で、大石氏が自民党と日本維新の会を批判する場面を切り取った映像を転載していたユーザーの投稿をリポスト。その上で、《インプレ1000万超えたら日常に届きます。拡散して、フィルターバブル超えさせてほしいです!》と文章を添えていた。
さらに翌30日の午前7時前には、毎日新聞が報じた「高市氏のパー券『旧統一教会関連が購入』報道政府『コメント控える』」と題する記事を取り上げ、握り拳の絵文字を添えてこうつづっていた。
《「総理が高市早苗でいいか」を問う選挙だと言っていながら、重要事項の「コメント控える」とは、面の皮厚さMAX。韓国では統一教会と癒着した前大統領妻に実刑判決。
日本もやらなあかん》
その約30分後には、『news23』で大石氏と高市氏が議論を交わす場面を切り取った映像を転載していたユーザーの投稿をリポスト。大石氏は再び、《インプレ1000万超えたら日常に届きます。拡散して、フィルターバブル超えさせてほしいです!(のびてる動画全般)》と呼びかけていた。(《》内はすべて原文ママ)
「大石氏の主張を支持する声もありますが、報道番組の映像を切り取った投稿を拡散するよう呼びかけることに警鐘を鳴らす声も上がっています。そもそもアップロードされている映像は番組の許諾を得ているかどうか不明ですし、著作権の侵害にあたる恐れもあるでしょう。それを政治家が積極的に拡散を呼びかけることは、公人としてリテラシーを問われかねません。
また、大石氏といえば、大阪府職員時代の’08年に橋下徹元大阪府知事(56)に抗議したことが注目を集めた人物。当時、新聞などでも大きく取り上げられ、問題や疑惑を鋭く追及する姿勢は政治家となったいまも変わりません。
ただ、チェック機能を担う野党として疑惑を追及することは必要な役割ですが、苛烈な発言は批判も集まりやすい。幅広い有権者の共感を得るためには、“さじ加減”も必要なのかもしれません」(政治ジャーナリスト)