「石油価格はあまり上がらない」高市首相が“頼り”の経済学者は楽観視も原油高騰…ホルムズ海峡封鎖の“正念場”で問われる外交力
(写真:時事通信)
アメリカ、イスラエルによるイラン攻撃から1週間あまり。イラン側の死者は1300人以上にのぼるとされているいっぽう、同国が報復攻撃に出たことで戦火は中東周辺国にも拡大。原油輸送の要であるホルムズ海峡も事実上封鎖され、原油先物価格が高騰するなど、この度の戦火は世界経済に多大な影響を及ぼしつつある。
3月7日の読売新聞によると、ホルムズ海峡をめぐって、イラン側は「海峡を通過したい船舶は航行が許される。米国とイスラエル関係の船は攻撃する」と説明しているという。アメリカと同盟を結ぶ日本の船舶の通行をめぐって、予断を許さない状況が続くが、いまのところ、高市早苗首相(64)はアメリカ、イランによる攻撃の法的評価について明言を避けつつ、イランによる海峡封鎖を非難している。
“ひろゆき”こと実業家の西村博之氏は9日、Xで同紙の記事を引用し、《高市政権は米国側に立ち原油不足を選ぶか、中立を選ぶか?》と警戒。これに対し、多数のユーザーから高市氏に中立的な外交を求める声が上がるなど、やはり原油価格の高騰は多くの人たちにとって喫緊の問題のようだ。
そんななか、経済学者・高橋洋一氏(70)の見解が注目を集めている。高橋氏は6日放送の情報番組『とびっきり!しずおか』(静岡朝日テレビ)に出演し、原油価格の動向について、こう語っていたからだ。
「石油価格はあまり上がりそうもない気が多少しますね」
「長引いちゃ困るんだけど。でも長引いても、日本には備蓄が多いから。あと、原子力と石炭をやりまくれば、なんとかなりますよ」
ところが、8日(現地時間)のニューヨーク市場では、国際指標となるWTI原油先物価格が一時1バレル119円を突破。すると、市場が高橋氏の考えとは異なる様相を呈したことをめぐって、Xではこんな声が上がった。
《原油価格はあんま上がらないと言っていたのに、結局上がりまくってるやんけ……》
《上がらない訳ないホルムズ海峡閉鎖しないよとは言っているけど、どうなるか分からないのだから、価格は上がる
それが心理ってもんだし》
《大先生から見れば、「凪」でもないって感じなのかな》
財務省出身の高橋氏は、かつて安倍晋三元首相の経済ブレーンとして活躍。そんな安倍氏を師として仰ぐ高市氏にとっても、高橋氏は“頼れる存在”だという。
「高市は自民党総裁に選出される前の’25年4月に、お笑い芸人・ほんこんさん(62)、ジャーナリスト・門田隆将氏(67 )などが出演する保守系YouTubeチャンネル『マンデーバスターズ』で、高橋氏と共演。そこで高橋氏について、『自分で調べるのが面倒くさいこととか、移動中に急に知りたいことは、すぐに高橋先生にメールしたら、パンパンパンって返してくれる。めっちゃ便利です』『高橋先生のご指導の賜物』と大絶賛していました。積極財政を推進する高市氏にとって、リフレ派の高橋氏には共鳴する部分が多いのでしょう。なお、高橋氏は10日、’26年度予算案の採決の前提となる中央公聴会に出席し、意見を述べることを明かしています」(政治部記者)
ホルムズ海峡封鎖をめぐって、難しいかじ取りを迫られる高市氏だが、高橋氏は『とびっきり!しずおか』で海峡における自衛隊の役割についても、こう語っている。
「アメリカ軍が守ってくれる、アメリカが保険をかけてくれると言うんだったら、自衛隊がすぐそばまで行って後方支援するとか、それくらいやってもいいですよね。(海峡に)機雷を出すだけの力はイランにはないような気がする。
そうすると、自衛隊の艦船がそばに行っても大丈夫だと思うんです。
そうすると、給油してあげてもいいよね。それぐらいしてあげないと、アメリカの方が全部背負ってるわけだから、同盟国なんだからやってあげてもいいと私は思いますけどね」
はたして高市氏は、“頼れる先生”とともにこの難局を乗り切ることができるか――。