10年で5倍! 金価格急騰で過熱する“密輸ビジネス”業者が明かす「税関といたちごっこ」の最新手口
香港からの航空貨物(プラスチック製パレット)に隠されていた金約160kg(財務省提供)
2026年3月、香港税関当局は、日本向けの貨物から約47億円相当の金と銀の地金を押収したと発表した。発見したのは約160kgの金と約280kgの銀。家庭用の洗浄機をX線検査したところ、底の金属片の中に金と銀のプレートが仕込まれていたという。香港での貴金属の摘発金額としては過去最大だった。
近年、日本への金の密輸事件が後を絶たない。
「2023年から、金の密輸の摘発件数が増加しています。2025年の金の輸入量は10tと前年並みでしたが、輸出量は228tと過去最高に並びました。この輸出入のギャップが大きすぎるんです。
つまり、日本に出所不明な金が大量に密輸されて、それが海外に輸出されている証拠です。金の密輸は深刻、かつ切迫した事態だと認識しています」(財務省関税局調査課)
なぜ、日本に大量の金が密輸されるのか。理由はこうだ。
「消費税の利ザヤで儲けられるからです。海外で1億円分の金を購入して日本に密輸し、その金を日本で売れば、消費税分10%を上乗せして、1億1000万円になります。つまり、1000万円の“粗利”が出るんです。そのうえ、金の価格が跳ね上がっていることも、密輸増加に拍車をかけています。2016年に国内小売価格が1g約4500円から5000円だったものが、現在は約3万円(3月3日時点)と、10年間で5~6倍に上昇しました。
10年前と比べて、稼げる利ザヤが大きくなっています」(同前)
こうした事態を鑑みて、関税局は2025年11月から水際対策を強化している。
「これまでは、税関で金の密輸が発覚しても没収できませんでしたが、取り締まり強化後は可能になりました。また、罰金額も金の相場に応じて大幅に引き上げ、高性能の検査機器を新たに導入しました。今後も総合的な対策を強化していきます」(同前)
だが、密輸した金の売買を手がけるある業者は、「金の密輸はなくならない。税関とは“いたちごっこ”状態だ」とこう話す。
「密輸の方法はより巧妙になっており、無限にあるといっていいぐらいだ。最近では、海外で金を溶かして布に染み込ませて、その布を日本に輸入した後、金を取り出す方法や、金を糸状にして布に織り込む方法もある。ほかにも、金の粉末を土に混ぜて日本に持ち込み、国内で取り出す方法や、金を特殊な薬で水に溶かしてペットボトルに入れ、清涼飲料水として日本に輸入して、国内で電気分解などで取り出す方法もある。
さらには、海外の要人を買収するケースなんてのもある。要人がその国の政府専用機などで来日した場合、荷物検査を受けないので、金を安全に持ち込めるからだ。
そうやって密輸した金でも、最終的に金塊になっていれば、買い取ってくれる業者がいるので取引が成立する。“闇の取引組織”は、いくらでも存在しているんだ」
財務省が公表している金の密輸入についての「摘発件数と押収量の推移」の統計によると、コロナ禍では100件未満だった摘発が、2023年から219件、494件(2024年)、192件(2025年)と増加しているものの、ピークだった2017年の1347件には遠く及ばない。摘発件数が減っているということは、密輸が増えているという“裏返し”の可能性も十分に考えられる。
こうした金の“密輸ビジネス”の手口の把握や、その摘発状況に関して、関税局に問い合わせると、「隠匿手口の詳細について、公表事例を除きお答えは差し控えます」とのことだった。
関税局によれば、密輸は香港や中国、韓国、台湾からが多いという。金の価格高騰が続く限り、密輸の問題も続きそうだ。
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