「目くらましの可能性がある」京都・男児行方不明から6日後にリュックが発見…元刑事が指摘する“不自然さ”
写真左:行方不明になった安達結希さん(写真:京都府警HPより)/右:市内を捜索する警察関係者(写真:共同通信)
3月23日に京都府南丹市の男児・安達結希さんが行方不明となって、2週間以上が経過した。当時、小学5年生だった安達さんは、卒業式に出席するため父親に小学校へ送ってもらったという。
「午前8時ごろ、学校の敷地内へ送ってもらった安達さんですが、防犯カメラには姿が映っておらず、校舎と反対方面に歩いている姿も目撃されていません。
安達さんの担任は、登校していないことを把握していましたが、卒業式だったこともあり、約3時間後に保護者に連絡するまで事案は発覚しませんでした」(事件担当記者)
水田や林が広がる南丹市で、忽然と姿を消した安達さん。世間が見守るなか、事態が動いたのは3月29日のこと。彼の通学バッグである黄色のランリュックが発見されたのだ。
「ランリュックは、学校から約3km離れた山中にある峠道沿いで、ガードレールの裏にあるのを安達さんの親族が発見しました。
学校側は6日、保護者に向けて説明会を開催。
保護者への出欠確認の遅れを謝罪すると、今後は連絡なしに児童が欠席した場合は、15分以内に連絡することを説明したようです」(同前)
SNSでは、学校の責任について同情する声も上がっている。現地で取材をおこなっている元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は、本件についてこう語る。
「最大の不可解点は『防犯カメラやドライブレコーダーにいっさい映っていない』ことです。父親が送り届けたとされる場所から学校までは、わずか150m。しかも午前8時という通学時間帯で、周囲にはほかの児童もいるはずの状況にもかかわらず、目撃証言がまったくない。通学途中で第三者に連れ去られた“事件”の可能性は、極めて低いと考えられます」
一方で、“事故”の可能性についても否定的な見方を示す。
「学校周辺に川や崖といった危険箇所はなく、かりに事故があったとしても、これだけ大規模な捜索がおこなわれていれば、痕跡が見つからないのは不自然です。また、小学生が自発的に失踪した場合でも、痕跡をいっさい残さず姿を消すのは、現実的とはいえません」
こうした中で浮上しているのが、発見されたランリュックの不自然さだ。
「捜索は3月24、25、28日と複数回、おこなわれていたにもかかわらず、29日になって初めて発見されました。さらに、雨の後であるにもかかわらず、比較的きれいな状態で、場所から4〜5m離れた草むらならば発見が困難となる環境にもかかわらず、あえて発見されやすい場所に置かれていました。そのことから、捜査を撹乱する目的、いわゆる“目くらまし”の可能性があるでしょう」
さらに小川氏は、警察の捜索方針にも注目する。
「ランリュックの発見後、その周辺を重点的に捜索するのではなく、早い段階から自宅周辺に絞って大規模な捜索をおこなっています。規制線の設置や鑑識の投入などから、単なる行方不明の捜索にとどまらず、すでに“捜査段階”に入っている可能性が高いとみています。
本来、事件性がある場合には、所持品の発見場所の詳細は、犯人しか知り得ない『秘密の暴露』として重要となる可能性があるため、公表は慎重になるものです。しかし、今回は親族が発見したとされているため、その情報が公開されても問題にならないと考えているのでしょう。この点から、警察が公表していない“核心部分”が別に存在しているのかもしれません。
以上を総合すると、『事件・事故・自発的失踪のいずれにも当てはまりにくい』という前提のもと、『そもそも当日、当該児童がその通学経路上にいなかったのではないか』という仮説も立ちます。なんらかの事情により、当初の前提が異なっていることを検討する余地があるということですね」
世間は固唾を飲んで見守っている。