「目くらましの可能性が強く、事件性が高い」遺体は安達結希くんと判明…発見場所と“靴とリュック”が離れていたワケ
行方不明になった安達結希さんが通う南丹市立園部小学校(写真左:京都府警HPより/右:馬詰雅浩)
京都府南丹市で3月23日から行方不明になっている小学6年生の安達結希くん(11)。京都府警や地元消防団など延べ1000人が捜索を続けてきたが、4月13日に事態が大きく動いた。南丹市内の山林で子供と見られる遺体が発見されたのだ。
各社報道によれば、遺体が発見されたのは午後4時45分頃。結希くんが通う小学校から南西に1.7キロ、自宅からは北東に7.7キロ離れた地点だったという。
「発見された遺体は濃紺のフリースにベージュの長ズボンを着用し、靴は履いていませんでした。14日正午すぎには、フリースの下に着用していたトレーナーに『84』とプリントされていたことも判明。結希くんが行方不明時に着用していた服装と、似ていることも指摘されています。
そして14日夕方、各メディアが発見された遺体の身元が安達結希くんのものであることが報じられました」(全国紙社会部記者)
結希くんが行方不明になってから3週間。防犯カメラの映像記録や目撃証言もなく、“手掛かり”はごく限られていた。まず3月29日に、小学校から北西に約3キロ離れた山中で、結希くんの「ランリュック」と呼ばれる通学かばんを親族が発見。
4月7日には結希くんの自宅周辺の山中で大規模捜索が行われたが、新たな手掛かりは得られなかった。だが、警察は9日から13日にかけて別の場所を重点的に捜索し、遺体が発見される前日12日に結希くんが履いていたスニーカーとよく似た靴を発見。見つかった場所は小学校から直線距離で南西に約6キロ、結希くんの自宅から約3.5キロ離れた山中だった。
リュック、スニーカー、遺体ともに見つかった場所はそれぞれ異なるが、どのようなことが読み取ることができるだろうか?元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏に見解を聞いた(以下、カッコ内は小川氏)。
「警察は9日から場所を変えて捜索し始めましたが、3日、4日、5日と立て続けに同じ場所を集中的に捜索するのは非常に珍しい。
その場所に絞って捜索していたのは、なんらかの理由や根拠があったはずだと思います。ただ、遺体が発見された場所は、集中的に捜索していた場所とは離れていました。スニーカーもリュックと同じように“目くらまし”の可能性が強いと思われ、遺体も異なる地点で発見されたということは事件性が高いということを示しているのではないでしょうか」
遺体が発見された場所は田畑や民家が点在する山林で、外部から人が訪れることはほとんどないという。また、メディアのインタビューに、“異変に気付かなかった”と答える近隣住民もいた。ではなぜ、捜索場所から離れた地点で遺体は発見されたのだろうか?
「遺体は地面の上にあおむけの状態で倒れていて、土などで覆われていたわけではなかったといいます。警察の捜索において、任意同行した容疑者を事情聴取する、もしくは関係者から話を聞くといったことをした上で現場を調べて、遺体を発見するということはあります。ですが今回の件ではそういった情報はなく、遺体が発見された場所は前日に捜索されていませんでした。この数日間の間にドローンで撮影された映像を分析し、突き止めたという可能性も考えられるでしょう」
では今後の捜査において、どのような点がポイントとなるだろうか?
「まずは司法解剖によって、死因を特定することが非常に大事でしょう。
第三者の関与や事件に巻き込まれた可能性などが一番重要になってきます。
具体的には、遺体の状態や付着物などから調べていくことになるでしょう。例えば、爪に挟まっていた何らかの繊維片や皮膚片などの微物を採取したり、遺体が骨折や損傷などしていないかなどを調べたり、そういう作業で死因を特定していくことになると思います。
遺体は土のなかに埋められていたわけではなかったそうですが、遺体は空気に触れると腐敗が早く進み、土のなかが一番腐敗の進行が遅いとされています。腐敗の度合いは置かれていた環境や気温によって左右されるので、何日前に亡くなったかを特定するのは容易ではないでしょう。警察も情報公開には非常に慎重になっている印象を受けます」
衝撃の展開を迎えたが、一刻も早い全容解明が待たれる。