「怪しい人がいたらすぐ噂になる場所」京都・遺体は行方不明男児と判明…地元住民が語る“発見場所”への違和感
4月13日、山の中から遺体で発見された安達結希くん(京都府警HPより)
本来であれば子どもたちの声が響いているはずの校舎に、物音はいっさいなかったーー。
ほとんど散ってしまった桜が通学路に舞う京都府南丹市の園部小学校。4月9日に入学式を終え、14日から通常の授業と給食が始まるはずだった。しかしこの日、校舎は静まり返り、昼になっても児童の姿は見られなかった。
3月23日、同校に通う安達結希くんが忽然と姿を消した。
「卒業式当日の朝8時ごろ、父親が学校の敷地内まで送ったのを最後に行方が分からなくなりました。29日には、学校から約3キロ離れた山中の峠道沿いで、黄色いランリュックがガードレールの裏から親族によって発見され、さらに4月12日には、約6キロ離れた場所で靴が見つかっています」(事件担当記者)
持ちものが広範囲に点在している点も不可解さを増すなか、13日、学校から1.7キロ離れた場所で、身元不明の子どもの遺体が発見され、司法解剖の結果、1遺体の身元が安達結希くんであることが14日夕方に判明した。
遺体が発見された場所を訪れると、急な坂道のほかには水田や山林が広がる、自然に囲まれた地域だ。
辺りに高い建物はなく、見晴らしはいい。発見現場の近くで、同じ小学校に子どもが通う保護者はこう語る。
「行方不明の件があって以降、学校からメールが何回か来ています。今日は遺体が見つかったということで、臨時休校になりました。『ひとりで外を出歩かないように』という注意喚起もされています。
この辺りは学校から1.7キロほどですが、子どもたちはスクールバスを利用していますよ。といっても、家自体が少ないので、この辺りに子どもはほぼ住んでいないんです。ふだん見かけない子がいたら、すぐに分かるんですけどね。
近所で見たという話も出ていないです。そもそも、山の中で遊ぶ子はひとりもいないですよ。基本は自宅を行き来して、ゲームをして遊んでいます。
遺体が見つかったとされるのは、山の中に続く道で、その先に池があるんです。でも、奥にずっと道が続いているわけではなくて、ぐるりと回って元の道に戻ってくるルートになっています。歩いても10分くらいですかね。わたしが小さいときには、池で遊んだりしていましたが、いまは地元の人でもまず入らない場所。近所で農業をしている人くらいだと思います。
この時期は田んぼの準備があるので、農業をしている人は毎日、田んぼに出ていますから、怪しい人がいたらすぐ噂になります。見慣れない人があの道を歩くなら、土地勘があって夜中に来ないと、まずバレると思います」
同地に長年、住んでいるという60代の男性はこう語る。
「男の子が行方不明になっている事件は、毎日、テレビで見ていたんだけどね、リュックや靴が見つかった場所とも違うから、この辺はいままで消防団が1回、捜索に来たくらいだったんだよ。それが13日の16時30分くらいになったら、警察車両が1、2台来て、すぐに遺体が発見されたというから驚いたね。
小学生の子がひとりで迷い込む可能性?絶対あり得ないと思うよ。池に続く道は、地元の人か、土地勘がある人じゃないと、まず入らないからね」
そして、規制線が張られた13日に、発見現場のすぐ近くで農作業をしていた80代の住民は、犬の散歩中に事情をこう明かした。
「毎日、10時くらいから16時すぎまで、お昼ご飯の時間以外は田んぼの作業をしてるよ。13日も作業していたら、警察の人が来て『この先の池を捜索したいから規制線を張る』と言われて、夜通し規制線が取れることはなかった。
遺体の発見現場は、僕が犬の散歩に行くくらいで、誰も入らないよ。もし子どもが近くにいたり、倒れていたりすれば、犬が吠えるはず。でも何もなかった。気づかなかったのが不思議でね。
長い間、遺体がそこにあったとはどうしても思えないね。土地勘のある人物が、ここに運んできて捨てたんだと思うよ。やっぱり“事故”じゃなくて“事件”だと思うよ」