京都・男児遺体遺棄 父親のデマ情報も拡散…元刑事は錯綜する情報に警鐘「みんなが“探偵”になっている」
4月13日、山の中から遺体で発見された安達結希くん(京都府警HPより)
京都府南丹市で、小学生の安達結希くん(11)が遺体で発見された事件で、4月15日、京都府警は自宅の家宅捜索に着手し、複数の親族から任意で事情を聞いている。
「3月23日、結希くんは在校生として卒業式に出席するため、父親に車で小学校に隣接した学童施設の駐車場まで送ってもらったそうです。しかし、そこから150mほど先の小学校には到着しておらず、防犯カメラやドライブレコーダーにも映っていませんでした。その後、結希さんの通学用バッグや靴がそれぞれ発見されましたが、ほかに有力な手がかりはない状態でした。
動きがあったのは4月13日。南丹市園部町の農村地帯で、結希くんの遺体が見つかったんです。発見された際は仰向けの状態でした」(事件担当記者)
京都府警が任意で事情聴取しているなかには、結希くんの父親も含まれているという。結希くんが行方不明になってからというもの、父親に対して根も葉もない情報が駆けめぐった。
こうした情報に対して、父親を知る関係者は困惑の色を見せる。
「ネット上で『父親は20代の外国人だ』というデマの書き込みが拡散されていたんです。自分も見て、驚きました。私は彼が小学生のころから知っているので、間違いですよ」
元兵庫県警刑事で警察ジャーナリストの飛松五男氏も、こうしたデマの拡散に警鐘を鳴らす。
「通常なら、靴や遺体が発見された段階で、京都府警は特別捜査本部を立ち上げ、重大事件として捜査に着手します。ところが今回は、いまだ立ち上げていない。家宅捜索をしましたが、事件・事故の両面での捜査が続いています。結希さんが行方不明になってから、これは事件なのか事故なのかわからない状況が続き、みんなが注目しているなかで、みんなが“探偵”になりました。
デマ情報が出ると、全員が飛びついてしまう状況になっているのです。なかには『遺体を溶かす会社にいた』など、ひどい情報まで出回ったのです。今回は、デマ情報があたかも本当の情報のように拡散してしまった、典型的な事例だと思います」
デマ情報が真相にたどり着くことは、決してない。