《再発防止も宣言していたが》東京ドームシティ死亡事故 15年前のコースター転落事故に続き2度目…活かされなかった「教戒」
事故現場の様子(写真:本誌写真部)
《遊戯機器『フライングバルーン』において、定期点検作業中の弊社従業員1名が搬器に挟まれる事故が発生いたしました。救出作業後、当該従業員は病院へ搬送されましたが、その後死亡が確認されました。亡くなられた従業員のご冥福を心よりお祈り申し上げますとともに、ご遺族の皆様に深くお悔やみとお詫びを申し上げます。また、このたびの事故によりご迷惑とご心配をおかけしたすべてのお客様・関係者の皆様にも、重ねてお詫び申し上げます》
4月21日、株式会社東京ドームが自社のHPで死亡事故に関する声明を発表した。
東京都文京区にある遊園地・東京ドームシティアトラクションズで、女性作業員(24)が脚立に乗って遊具の点検作業をしていたところ、落下してきた遊具に挟まれ、死亡する事故が発生。4月22日には、遊具が落下した原因を調べるため警視庁により現場検証が行われた。
東京ドームシティアトラクションズで死亡事故が発生するのはこれが初めてではない。全国紙社会部記者が明かす。
「’11年1月30日に、東京ドームシティアトラクションズにあった遊具・スピニングコースター舞姫に乗っていた34歳の男性客が転落死する事故が発生しています。
事故の原因は安全バーがロックされているのかを確認するべきところ、手ではなく目視で確認したためでした。ただ、アトラクションの運営マニュアルに具体的な確認方法まで明記されてはいませんでした。
この事故で、約4カ月に渡って、東京ドームシティアトラクションズの営業が停止し、当時の執行役員やアミューズメント部長などが業務上過失致死容疑で書類送検されました。
事故を受けて、’11年6月には東京ドームグループ安全推進室を設立。事故の発生から1年の節目となる’12年1月30日には、安全の誓いという記念碑を立てていました」
’11年の事故もあり、安全管理に注力していたようだ。過去に株式会社東京ドームの就職説明会に参加したことのある男性はこう証言する。
「東京ドームの説明会に参加した際に、人事の方が’11年の事故のことを口にして、『2度とこういった事故は起こしてはならない』と語っていました。
そのうえで、“安全こそが当社グループの存立基盤である”などの株式会社東京ドームの安全に対する取り組みを説明していましたね」
《お客様と「感動」を共有するために安全第一に考え、行動します》と安全理念を掲げている東京ドームグループで再び発生した死亡事故。いったいなぜ起きてしまったのか――。