瀬戸内海・因島の路線バス会社が“手書きチラシ”で運転手募集“誤字”もそのまま、担当者が明かす反響の大きさ
しまなみ海道を構成する因島大橋
バス運転手不足が深刻だ。日本バス協会の試算では、2030年に12万9000人のバス運転手が必要とされているものの、およそ3万6000人が足りないとされている。
「そのため、定年を延長して勤務を続けてもらう会社や、インドネシアなど外国人の運転手希望者を養成して正規採用する会社もあります。しかし、バス路線の廃止や減便の流れはなかなか止まりません」(社会部記者)
そうしたなか、広島県尾道市に本社を置く「因の島バス」が、4月27日に公式Xに投稿した「募集チラシ」が話題になっている。尾道市に所属する因島は瀬戸内海に浮かび、しまなみ海道で本州と四国につながっている。因の島バスは因島島内の路線バスのほか、広島市内などとへの高速バスも運行している。
《運転手さん募集しております。いつでもご質問お待ちしております。
》と題された投稿には、《運転手さん暮集》と手書きで書かれたチラシの写真が添えられているのだが、「募」と書くところを「暮」と誤記してしまう痛恨のミスを、書き直すだけで掲載しているのだ。
気になる人もいそうなところだが、意外にも《すぐにでも移住して働きたいです》《今年で17歳なんですけど最短でいつから行けますか?バスの運転手に興味があります》など、真剣な問い合わせが“殺到”とまではいかないが、多く寄せられている。
なぜ手書きなのか、果たして効果はあるのか。同社の担当者に話を聞いた。
「この手書きの募集は数年前から出していますが、いまでは見ることが少なくなった手書きに、親しみやすさを覚えてくださる方も多いようで、反響はかなり大きいんです。昨年(2025年)は6名を採用させていただきました。今回もXに『補助制度』や『住居』も含めて多くの問い合わせをいただいております」
あえて書き直さない誤字について聞くと「『字も知らないのか』というおしかりの声もいただいていますが、これも『親しみやすさ』だと思っています」と担当者は苦笑した。
苦境を乗り切るアイデアは、ちょっとしたことにあるのだろう。
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