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自転車の交通違反「青切符詐欺」が急増…見分けるポイント《経済のプロ荻原博子が徹底解説》

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自転車の交通違反「青切符詐欺」が急増…見分けるポイント《経済のプロ荻原博子が徹底解説》

経済ジャーナリスト・荻原博子さん(写真:本誌写真部)



4月から自転車の信号無視や一時不停止、運転中の“ながらスマホ”などの交通違反に「青切符(交通反則通告制度)」が導入され、1カ月がたちました。

以前は自転車の違反者にも「赤切符」が発行されていました。ですが、赤切符は刑事手続きを経て、有罪になれば罰金や拘禁刑が科せられ前科が付くもの。軽微な危険運転までは対応できませんでした。

そこで4月以降は、酒酔い運転など特に悪質で危険な違反は赤切符、それ以外は青切符と分けて取り締まることになったのです。

青切符の対象は16歳以上の自転車ユーザーで、違反行為は113種類です。ながらスマホなら1万2千円、信号無視なら6千円などと違反項目ごとに決まった反則金を納めることで、自転車ユーザーにルールの順守を促すことが狙いです。反則金を納めれば、刑事手続きに移行せず前科は付きません。


読売新聞によると4月1~15日に全国の警察官による指導・警告は約2万1千900件。そのうち青切符は842件発行されました。違反項目では一時不停止が342件ともっとも多く、ながらスマホが279件、信号無視が81件です。

■警察官がその場で徴収することはなく「今すぐ払え」は詐欺

いっぽう、新制度の導入時によく現れるのが詐欺です。今回も「青切符詐欺」が起きています。

4月4日広島県呉市では「手信号をしていない」と警察官らしき人に2千円請求され、高校生が払ってしまいました。

また、4月13日には北海道室蘭市で中学生が「それ違反だから反則金5千円払って」と呼び止められました。「警察手帳を見せて」と言い返したら、詐欺師は逃げ出したそう。
あっぱれな対応です。

さらに、4月20日には兵庫県西宮市で、ながら運転だと言いがかりをつけたうえで「反則金は1万2千円だが、今なら1千円でいい」という意味不明な事案まで。

大前提として、青切符の反則金を警察官がその場で徴収することはありません。反則金は青切符と一緒に渡される「納付書」にて銀行や郵便局などで納めるもの。「今すぐ払え」は詐欺です。

また、警察官が違反を見つけたら、まずは指導や警告を行います。青切符はそれに従わない場合や危険行為を繰り返す場合に交付されます。極めて危険なながらスマホなどは例外ですが、手信号をしていないや一時不停止などで“一発アウト”は詐欺を疑ってください。


道路交通法では、自転車は軽車両にあたり原則車道を走るものです。やむをえず歩道を走行する場合は、すぐに止まれるように徐行すると決まっています。

こうした交通ルールを、免許が不要な自転車ユーザーは学ぶ機会が少なかったと思います。この機会にチェックしてください。

そのうえで「自転車保険」も必要です。現在多くの都道府県で、自転車保険の加入義務があります。火災保険や自動車保険の「個人賠償責任保険特約」でもOKです。改めて確認しましょう。


【PROFILE】

おぎわらひろこ

家計に優しく寄り添う経済ジャーナリスト。著書に『65歳からは、お金の心配をやめなさい』(PHP新書)、鎌田實氏との共著『お金が貯まる健康習慣』(主婦の友社)など多数

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