翔平「お茶ボトル」イラスト描いた天才画家「大谷さんは必殺技を繰り出す戦隊ヒーロー」
数々のアスリート作品を生みだした田村さんの仕事場で(撮影:松蔭浩之)
6月1日から渋谷ハチ公前にて巨大屋外広告で公開された、伊藤園「お~いお茶」の新「大谷翔平ボトル」全63本。このボトルに描かれた躍動感溢れる大谷のイラストが話題となっている。
このイラストは、大谷が放った2025年のレギュラーシーズン55本とポストシーズン8本のホームランの名シーンを描いており、野球史に刻まれる大谷の偉業を一連のストーリーとして表現したものだという。
本誌がいち早くつかんだ情報によると、ホームランが生まれた瞬間の迫力が伝わってくるこのイラストの作者は、ボトルには明記されていないが、実はあの世界的イラストレーターの田村大さんだった。
田村さんといえば、2016年に似顔絵で世界一を競うISCAカリカチュア世界大会で総合優勝。その後NBA公認イラストレーターとなり、バスケットボールほか多くの有名アスリートを題材にした作品で世界から大注目されている新進画家だ。2025年には、美輪明宏の著書『令和を生きぬく貴方たちへ』の挿絵を担当、さらにアルバルク東京のホームアリーナ「TOYOTA ARENA TOKYO」のスイートルームに合計20枚もの絵を提供するなど、活躍の場を広げている。
さっそくご本人に直接お話を伺ってみると――。
「これまで多くのアスリートを描いてきましたが、1人をこんなにたくさん描いたのは初めてですね。しかも、ちょうどワールドシリーズの頃で、期間が十分にあったわけでもなく、その上、最後にホームランが3本も増えたりして、まさに一緒に闘っていました。
もちろん大谷選手はメジャーに行ったときから追いかけていましたが、2025年のシーズンは誰もが認める世界最高峰のプレーヤーでした。だから、僕も絶対に世界一の絵を描いてやろうと限界に挑戦しました」
――描いてみて新発見はありましたか?
「今回はホームランの瞬間ということで、その力強さを何よりも表現したかったのですが、実際に描いてみると、大谷選手は打つ瞬間はもちろん、その直前と直後のパフォーマンスも別格で。まるで必殺技を繰り出す戦隊ヒーローのようなエネルギーをまとっているなと感じました」
――お茶のボトルに描くことで意識したことは?
「丸い表面ということで角度とかいろいろ試したのですが、一つ一つの印象が違うものを描くのに苦労しましたね。30点目くらいから『アレ、これはもう描いてたかな?』って……とはいえ僕のイラストはよく清涼感があると言われるのでお茶にもぴったりかと(笑)」
お披露目の日の朝5時に屋外広告を見に出かけたという田村さん。渋谷は20年前にアートの道に進むことを決意した場所でもあり、感慨深い瞬間だったという。
新ボトルの「お~いお茶」は6月22日から販売が開始されるそう。
毎年6月は大谷がホームランを量産する時期。今シーズンの劇的なホームランシーンが、また来年のボトルに描かれるかもしれない。