『江南スタイル』PSY “医療法違反”疑いで書類送検…大ヒットも単独来日公演が一度も開催されていない“根深い因縁”
PSY(写真:アフロ)
世界的大ヒット曲『江南スタイル』で知られる韓国人歌手PSY(サイ)(48)が、思わぬ形で韓国メディアの注目を集めている。
6月2日、PSYは、’22年から昨年にかけて睡眠障害や不安障害などの治療に使われる向精神薬を、マネージャーらに代理で受け取らせたとして、医療法違反の疑いで警察に書類送検されたと現地メディアで報じられた。
警察の捜査段階で所属事務所は「PSYが睡眠薬を代理受領したことは明白な過ちであり、不注意だった」と謝罪したが、「慢性的な睡眠障害の診断を受けており、医療陣の処方に従い睡眠薬を服用している」と代理処方については否定している。
PSYといえば多くの日本人が思い浮かべるのは‘12年の世界的ブームだろう。『江南スタイル』のミュージックビデオはYouTubeで爆発的なヒットを記録。独特の“馬乗りダンス”を披露する映像は世界中で話題となり、当時としては史上最多の再生回数を記録したほか、韓国人アーティストとして初めて30カ国以上の音楽チャートで1位を獲得した。
しかし、その爆発的ヒットの裏には、日本の音楽業界との“知られざる因縁”があったという。海外アーティストの日本展開に携わってきた音楽プロモーターが明かす。
「実はPSYさんサイドが『江南スタイル』を最初に売り込んだのは日本だったのです。韓国でのリリースから数カ月後には、『六本木スタイル』と曲名を変えて日本デビューする計画を模索していました。
しかし日本の大手レコード会社に楽曲や企画が持ち込まれたものの、まだ無名だったPSYさんを誰も本気で相手にしなかったそうです。当時のK-POPはBIGBANGや少女時代などアイドルグループが主流。コミカルなダンスと強烈なキャラクターを前面に押し出した彼のスタイルは、“色物”と映ったのかもしれません」
日本進出計画が頓挫している間に、『江南スタイル』は欧米を中心に瞬く間に火が付き、自身も予想しなかったほどの世界的人気を獲得した。
「その社会現象は日本でも話題になり、今度は日本の音楽関係者がPSYの来日を熱望するようになりました。しかし、PSYはオファーに対してなかなか首を縦に振らなかったそうです」(前述・音楽プロモーター)
実際、『江南スタイル』のリリース後、所属レーベルによる合同ワールドツアーの日本公演で一度ステージに立ったことはあるものの、いままで日本での単独公演や音楽番組への出演を行ったことはない。お隣の中国では音楽番組にレギュラー出演していた時期もあったことを考えると、日本との距離感は遠いように映る。
「真相は本人しか分かりません。ただ、日本進出を目指した際に冷たくあしらわれたことにショックを受け、それをいまでも根に持っているのではという話は業界内で囁かれていました」(前述・音楽プロモーター)
PSYに近い韓国芸能関係者はこう語る。
「高校卒業後はボストン大学で経営学を学んでいましたが、落ちこぼれで全く授業についていけなかったのだとか。“音楽で周囲を見返してやろう”という反骨心を人知れず胸の中に抱いていたそうです。表向きは明るく豪快な“パリピ”キャラですが、実際はかなり繊細な性格の持ち主なようで、物事を深く考えすぎてしまうのかもしれません」
陽気な笑顔と派手なパフォーマンスで世界を熱狂させてきたPSY。その裏では、人知れず葛藤やプレッシャーを抱え続けてきたのかもしれない。