高市首相 中傷動画疑惑が大炎上のなか…衆院選で大敗した“被害者”中道・安住淳氏が4カ月貫く「沈黙」
衆院選での安住淳氏(写真:時事通信)
高市早苗首相(65)の秘書が対立候補を貶める“中傷動画”の作成に関与していたとされる一連の疑惑。4月末に週刊文春が第一報を報じて以降、高市氏は一貫して疑惑を否定し続けてきたが、ここにきて共同通信も独自取材で文春の報道を裏付ける報道を打つなど、疑惑への注目が高まっている。
一連の週刊文春の報道によると、昨年の自民党総裁選と今年2月の衆院選で、高市氏の公設第一秘書・木下剛志氏が、第三者を介して対立候補の”ネガキャン動画”をSNSで拡散させていたという。
しかし、高市氏は国会などで、自身も秘書も「面識がない方」「お会いしたことがない方」などと疑惑について一貫して完全否定。事務所のパソコンの記録などもすべてチェックさせたが、報道された疑惑に該当するものはなかったとし、「週刊誌の記事が証拠と言えるのか」などと、強弁を続けてきた。
「ところが、6月3日に週刊文春電子版が、動画制作に関与したnue社の松井健氏と木下氏によるZoom会議の音声を公開。これを受けた野党からの追及に対し、高市氏は自身に批判的な週刊誌の”有料会員になりたくない”として音声の確認を拒否していましたが、5日にようやく音声を確認したと説明。しかし、AIを引き合いに出して『違和感があった』と述べるなど、木下氏のものとされる音声が“本物ではない”可能性も示唆するなどして、今も否定し続けています」(政治部記者)
そんななか、共同通信が7日、弁護士同席の下、松井氏を独自に取材した記事を配信。
《松井氏が秘書とやりとりした携帯電話のメッセージを入手し、電話番号を秘書本人のものと確認した》といい、松井氏は2月の衆院選でも、《首相を含む与野党約50人の陣営から対立候補に関する動画などの作成を頼まれ、うち20人に協力した》と証言していると報道。野党へも疑惑が広がりかねない展開となった。
週刊文春だけではなく、大手通信社も後追い報道を打ったことによって、テレビや新聞による報道がさらに加速。こうした中、中傷動画の標的となり、2月の衆院選中に大炎上した”被害者”の1人である中道改革連合の安住淳前衆議院議員(64)に注目が集まっている。
選挙期間中、安住氏が車内で足を組んでクリームパンを食べる様子を収めた動画がネット上に拡散され、《偉そう》《態度が悪い》などと猛烈な批判を浴びることとなったのだが、文春の報道によると、木下氏が松井氏に送ったショートメールのなかで、安住氏についてネガティブな表現をした上で、“知らしめてやってください”と誹謗中傷動画を指示するようなやり取りもあったという。2月の衆院選で安住氏は、絶大な強さを誇ってきた宮城4区から出馬するも、高市旋風のあおりを受け、自民党の森下千里氏(44)に敗れ、比例復活もならず落選。敗戦の弁では、誹謗中傷動画について、「後半になると私自身に対するSNS含めた誹謗中傷が大変な状況になってしまいまして」と言及し、“被害者”として法改正の必要性も訴えていた。
しかし、選挙で大敗を喫してから4カ月が経過した現在、安住氏のXは議員会館からの引っ越しを報告した2月13日の投稿以降、パッタリと途絶えたまま。
そこで今回、中傷動画問題の被害者として、一連の疑惑をどう見ているのか、安住氏の事務所に取材を申し込んだところ、対応した事務所関係者から「今はまだ取材は受けていない」との回答があった。どうやら、マスコミによる一切の取材を断っているようだ。
「誹謗中傷の影響を大きく受けたとされている安住氏こそ、言いたいことの一つもあるでしょうが、今のところ沈黙を貫いています。安住氏としてはまだ衆院選で大敗させてしまった幹事長としての”禊の期間”ということなのかもしれませんが、疑惑の行方次第では、重い口を開くことになるかもしれません」(中道関係者)
高市氏への追及は今後さらに強まることが予想される。安住氏はそんな状況に何を思うのか。
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