「やる気があるんでしょうか?」自民・井出議員 国会傍聴中に足組みスマホ、大あくびの態度に指摘殺到…本人は「態度悪かった」と謝罪
自民党の井出庸生衆議院議員(写真:時事通信)
6月23日、参院で再審制度を見直す刑事訴訟法改正案をめぐる本格的な議論が始まった。同日の法務委員会では、自民党や立憲民主党、国民民主党、日本保守党など与野党の各委員による質疑が行われたのだが、これを傍聴していた自民党・井出庸生衆院議員(48)の“態度”がSNSで波紋を広げている。
問題視されているのは、日本保守党・北村晴男参院議員(70)による質疑の場面だ。まず、北村氏は「殺人などの犯行の中で、特に犯情悪質なものについてだけは、被害者本人や遺族に代わって国が死刑という形で決着をつけてくれる制度。死刑制度が存在すること、それ自体が遺族にとっても社会にとっても、ギリギリ刑事司法制度を信頼する根拠となっている」など、日本の刑法における死刑制度に賛成の立場を示した。
その上で、委員会で議論されている再審制度と絡めて、「再審請求に理由がないことが明白な場合を除き、再審中の死刑執行制度については、慎重な判断を必要とするなど、再審請求中の死刑執行について合理的な歯止めをかけるべきだと考えます」などと主張した。
約30分間の質疑のあいだ、北村氏の後方にある席で傍聴していた井出氏は、北村氏の主張に、時折うなずくなど熱心に聞き入っている様子だったのだが……。
それ以外の場面で、井出氏は脚を組みながらスマホを触ったり、大きなあくびをしたりと、注意散漫といえる振舞いが目立ったのだ。
もちろん、この日の井出氏はあくまでも“傍聴”していた立場だが、Xで中継映像の切り抜き動画が拡散されると、井出氏の態度に緊張感がないとして、以下のような指摘が多く上がった。
《映されてる意識は無いんかぁ???国会中に足組んで、あくびして、携帯見て。どんだけ偉いさんやねんwww》
《所詮ただの傍聴席なのでという擁護もできなくはないが、部会はパフォーマンスですかと言われても仕方ない態度》
《この方はやる気があるんでしょうか?自民党の井出庸生議員だそうです》
《これはあまりにも酷い。長野県民はよく覚えておいた方がいい、次の選挙まで》
このような声を受けて、井出氏は23日夜に更新したXで、《緊張感に欠いた姿、申し訳ありません。今一度緊張感を持って見届けて参ります。ご指摘誠にありがとうございます》と謝罪。
さらに、翌日昼の投稿では、北村氏の主張について《死刑事件の誤判が絶対にないよう、再審請求審が一定程度深まっているものは、刑執行を停止しすることを法定化し、誤判を生まぬようにするべき、再審請求中の死刑執行に合理的な歯止めをかけるべきとのご意見、大変納得のものだった》(原文ママ)と感想を述べ、《与野党が法務省と対峙する構図が、より鮮明だったと思う》と傍聴した委員会を評価。そして、以下のように改めて謝意を綴っていた。
《きのう、夕刻、私の傍聴態度が悪かったことを反省、お詫び申し上げ、緊張感をもって、引き続き議論を見守って参ります》
今年4月に行われた自民党法務部会と司法制度調査会の合同会議で、再審制度の見直し法案をめぐって、法務省が提出した修正案に検察側の抗告禁止が盛り込まれていなかったことから、「自民党は法務省のためにあるんじゃないんだぞ!国民のためにあるんだぞ!忘れんなよ!」と怒鳴り声を上げていた井出氏。
ぜひ同じぐらいの熱量をもって、傍聴にも臨んでほしい。