「飼育員の精神状態に課題」サルのパンチ君が大人気・市川市動植物園 飼育員に「撮影禁止」腕章を 担当者に聞いた“深刻な措置理由”

女性自身
「飼育員の精神状態に課題」サルのパンチ君が大人気・市川市動植物園 飼育員に「撮影禁止」腕章を 担当者に聞いた“深刻な措置理由”

ニホンザルのパンチくん(写真:時事通信)



母ザルが育児をしなかったことから、飼育員による人工保育で育った、「市川市動植物園」(千葉県市川市)のニホンザル・パンチ君。

母ザルが恋しかったのか、代わりにオランウータンのぬいぐるみを抱いて甘える健気な姿がSNSで発信されると、これが世界中で注目され、外国人観光客の来園者も急増。週末には入園待ちの長い行列ができるほどになった。

「人気は今も衰えていませんが、一方でトラブルも頻発しています。

5月17日には、着ぐるみ姿の自称米国籍の大学生の男がサル山に侵入、威力業務妨害容疑で逮捕されました。また、6月24日には来園者がサル山に向けてレーザーポインターを照射したことも確認されています」(社会部記者)

園はサル山の柵にネットを張るなど対応を急ぐが、“不届き者”は後を絶たないようだ。そうしたなか6月29日、同園の公式Xに《【お知らせ】》と題した、以下の文章が掲載され、利用者を驚かせている。

そこには《6/30(火)より、飼育員が写真のような腕章を付けている場合があります。
その場合、当該飼育員の姿は撮影禁止です》とあり、実物の腕章も掲載されている。

さらに《この腕章が写っている画像や動画をSNSで発見した場合 違反行為ですので通報等の対応をいたします。十分ご注意くださいますようお願いいたします》と強めの注意喚起がされていた。

なぜ動植物園側はこのような措置を取らざるを得なかったのか。同園の安永崇課長に聞いた。

「これまで、園内で写真を撮影する場合、営利目的でなければ撮影に規制を設けてきませんでした。

しかしパンチが人気になり、大勢の方が来園するようになると、飼育員の『安全』を守る必要が生じてきました」

飼育員は、どんな危険に晒されているのだろうか。

「パンチは人工保育をした2名の男性飼育員を親のように思うようになり、サル山に入ってからも、飼育員が給餌をすると、飼育員の肩に乗るなどしていました。
そうした過程で、パンチだけでなく飼育員2名についても、業務に支障が出るレベルで写真撮影がおこなわれ、盗撮とも言える行為もあり、飼育員の精神状態に課題が出てきてしまい、お客さまに注意喚起のお願いをすることにしました」
撮影行為だけでなく、写真に飼育員の名前やプライバシーなどを書き添えてSNSに投稿され、個人情報がさらされることもあり、それはパンチの飼育員以外にも及んだという。

「手元の写真を撮られて『この飼育員は結婚している』といったプライバシーに踏み込んだ内容もありました。

そのため、腕章は飼育員全員に配っていますが、一日中、腕章をつけるわけではありません。業務に支障があるときだけ着用します。スタートした6月30日は、誰も着用していませんでした」

飼育員の健康が保たれなければ、動物たちも安心して暮らせない。マナーと節度を持って動物園を楽しんでもらいたい。

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