国立7万人動員を目標に…芸人サッカーチーム率いる次長課長・河本「元代表・坪井コーチからスペイン戦術を」

女性自身
国立7万人動員を目標に…芸人サッカーチーム率いる次長課長・河本「元代表・坪井コーチからスペイン戦術を」

選手たちに支持を出す河本監督(写真提供:吉本興業)



「2026 FIFAワールドカップ」で見せた日本代表の活躍。惜しくもラウンド32で敗れましたが、歴代最多5回の優勝を誇るブラジル代表に対し、最後まで戦い続けた日本代表の姿に多くの人が勇気をもらいました。

次長課長・河本準一さん(51)もそのひとり。じつは河本さんは、「『サッカー×お笑い』本気で勝利と笑いを獲りに行く」をコンセプトとする、芸人サッカーチーム「SMILERS(スマイラーズ)」の監督を務めています。

自分たちなりに全力でサッカーと向き合う河本さんに、先輩芸人でもあるインタビューマン山下がお話を聞きました。

■「休養明けの試合で号泣してしまいそうに」

現在、SMILERSは国立競技場に観客7万人を動員してサッカーをすることを最終目標に、ソサイチ(7人制サッカー)の「F7SL 関東リーグ4部」や「セブンズリーグ」などの大会やリーグ戦に参戦し日々活動しています。河本監督は、2024年に「SMILERS」初代監督のたむらけんじさん(53)から監督を引き継いで3年目。最終目標までの進捗状況はどうですか。


「7万人動員というのは冗談でもなんでもなく、本当に今かなり気合い入れてやってます。YouTubeチャンネル『スマイラーズ SMILERS』のショート動画が、かなり回っていて。登録者数も最初『10万人いかんかったら………』みたいな話してたのに、気づいたらもう(登録者は)58万人超えてますから」

――それはすごいですね。

「ありがたいことにショート動画は回るんですよ。その動画の内容はマネージャーと選手がいろんなゲームにチャレンジしてとか、芸人としてのバラエティ的な要素ばっかりなんです。でも肝心の本気のサッカーをやっているロング動画は回ってないんですよ。ショート動画という試食を配りすぎて、それでお腹がいっぱいになっちゃってロング動画を観てくれないんです。本当はサッカーの試合を観てもらいたいんですが」

――いつまでに7万人動員を達成したいと思っているんですか。
ちなみに登録者数が58万人いるわけですから、そのうちの12%ぐらいが来てくれたら7万人埋まるという計算になりますが。「10%ちょいですか。ほんならこの取材の記事が出た次の週に試合をやったら7万人集まるんじゃないですか」

――無理でしょ(笑)。WEB記事への信頼感すごいですね。

「冗談抜きで、次の2030年のワールドカップまでに7万人集めたいですね!」

――SMILERSには、東北高校サッカー部で全国大会への出場経験もあるやままんの庄司栄太選手(34)、パラグアイ3部リーグの元選手で、同国の伝説的なゴールキーパー・チラベルトの“従兄弟”にサッカーを教わっていたというマリンボブ選手(37)、「ソサイチ(7人制サッカー)」日本代表の元キャプテンで、鳥アスリート芸人のPANA選手(37)など、個性的でありつつも、サッカーの実力も備えた選手たちが揃っています。監督に就任して3年目になりますが印象に残っている感動したシーンはありますか?

「僕、ちょっとパニック障害とうつ病を併発して4カ月ぐらい休養してたんです。もちろん、SMILERSの現場にも行けなくて。舞台に1発目復帰して、それからちょっと経ったぐらいの時に、『試合見に来ませんか』って誘ってくれて。
それで試合を見に行くだけならいけるかもしれんと思って行ったんですよ。それでみんなに最初だけ挨拶して、そんなに喋ることもできへんかったんです。でもみんなは『河本さんがしんどいのに来てくれた』ということだけで喜んでくれて………」

――どんな試合だったんですか。

「試合は負けてしまったんですけど、選手のオーラが半端なくて。芸人のゲの字もないぐらい真剣で。漫画の『名門! 第三野球部』みたいな泥臭い、ほんまにがむしゃらにやってるだけのサッカー部員みたいな。その姿を見るとぐっときて、号泣してしまいそうだったんで、試合が終わってすぐに帰らせてもらいました。もう胸が熱くなって、とてもじゃないけど、みんなと『会話ができへん』と思ったので」

■「嵐と戦えば、7万人集まるはず!」

――今回の「2026FIFAワールドカップ」 に多くの刺激をもらったと思いますが、何かチームに変化はありましたか?

「SMILERSのコーチは元日本代表の坪井慶介さん(46)なんです。
坪井さんが今回のW杯で優勝したスペインの試合の動きを、全部頭の中にガッチガチに入れてるんですよ。こないだの試合前もSMILERSのスターティングメンバーに、スペインの選手の動き方をぶぅわーーって5分ぐらい熱弁して。『こうやって、こうなった時にこう。4、2、3、1でいくから。ここでひし形を作る。ここでは四角形を作るぞ。だからお前はここな』って。俺、『マジか!』と思って。
ほんまに鳥肌立ってきて。本当の代表の選手が本気で伝えてる時って、『こんな感じになるんや』って思いました」

――7月25日に富士通スタジアム川崎で行われた「山梨学院高校」とのスペシャルマッチの試合前のことですね。全国高校サッカー選手権やインターハイの優勝経験もある名門との戦いには、坪井コーチも熱が入っていたと思います。選手は坪井コーチの話を理解できたんですか?

「選手は『はい、はい』って感じで、わかってんのか、わかってないのかよくわかんなかったです(笑)。でもその日の試合は1番おもろかった。坪井さんの戦術も胸熱やし、選手の動きもいいし、有観客でむっちゃ応援あって選手がテンション上がってるし。前半0対0で折り返して後半もいい感じだったんですけどセットプレーのヘディングで1点入れられて『あーー』ってなってたんですよ。

でも最後のアディショナルタイムで、もうこれがラストプレイっていう時に、フリーキック取ったんです。
それで、やままん庄司が渾身の力でパーーンって蹴ったら、ゴールの左隅にボールがスーっと向かって。そしたら相手のキーパーが空気を全く読まへん(笑)。パーーンってボールをはじいて。『え? おったん? そんなに飛ぶの?』みたいな。まだ高校1年生ですよ。それで負けましたが、いつもより動きが良くて最高の試合でした」

――目標は2030年のワールドカップまでに国立競技に7万人集客して試合がしたいとおっしゃっていました。最後にそのときの希望する対戦相手を教えてください。

「復活、嵐。
嵐だったら7万人呼べるでしょ」

――呼べますけど、それは嵐に頼りすぎでしょ。せっかく復活するのに、なんで嵐がSMILERSとサッカーせんとあかんのですか(笑)。嵐ファンがポカンとなるでしょ。

「じゃあ僕、前説やりますよ。『復活! 嵐! 今から嵐のメンバーにはサッカーの試合をやってもらいます! 対戦相手はSMILERS!』」

――おかしいでしょ!

河本準一監督が率いる『SMILERS』は「サッカー×お笑い」で本気で勝利と笑いを獲りに行くチーム。そのコンセプトを体現するように、サッカー部門は坪井コーチが、お笑い部門は河本監督が真剣に取り組んで、チームを着実に前へ進めています。目標の2030年のワールドカップまでに、国立競技場を7万人で埋め尽くすというのは至難の業。しかし笑いと本気の試合を両立させながら、観客の胸を熱くする試合を届け続ければ、おのずと7万人が見えてくるのではないでしょうか。それでも難しければ嵐にお願いしましょう(笑)。

(取材・文:インタビューマン山下)

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