「観光も復興支援」「時期尚早では」鈴木紗理奈 熊本への旅行呼びかけに賛否…“支援の形”めぐり議論広がる
鈴木紗理奈(写真:本誌写真部)
8月4日、タレントの鈴木紗理奈(49)が『ゴゴスマ~GOGO!Smile!~』(TBS系)に出演。被災した熊本への旅行が復興支援につながるとの考えを示したことが、ネット上で議論を呼んでいる。
この日の番組では、熊本地震発生から1週間が経過した被災地を特集。避難所で暑さと向き合う人々や、壊れた家屋の片付けに取り組む住民の姿など、復旧に向けた現地の状況を伝えた。
そんななか、鈴木は被災者に向けて、「今週からボランティアの方がたくさん入られていると思うんですけど、本当に頼ってほしいなと。これまでずっと地震があって乗り越えてきた国なので、日本っていうのは。それを忘れずに、先人も乗り越えてきたんだっていうことで、未来を向いて頑張っていただきたいです」とエールを送った。
続けて、「熊本、旅行をね、とりやめている人がいっぱいいるって聞いて…」と切り出し、熊本市内で旅館を経営するタレント・スザンヌ(39)のInstagram投稿に言及。
スザンヌは1日の投稿で、被災地への配慮を示したうえで、被害が比較的少なかった地域では観光業や飲食店にも影響が出ていると説明。《たくさんの方が皆さんをお待ちしています。もちろん、無理をする必要はありません。まずはご自身と大切な方の安全が一番です》と、無理のない範囲で熊本を訪れることが地域支援につながるとの思いをつづっていた。
これを受けて鈴木は、「まさにそうだなと。ボランティアで入るのももちろんですし、旅行を考えていた方は取りやめずに、それが支援になると思って。一丸となって乗り越えていきたいなと思います」と呼びかけた。
この発言を受け、ネット上で《観光も復興支援の一つ》と理解を示す声がある一方、《余震が続く現状では時期尚早ではないか》と慎重な意見も相次ぎ、賛否が分かれている。
「被害が比較的少なかった地域では、観光客の減少が地域経済に影響を及ぼしており、観光による支援を求める声があるのも事実です。熊本県の災害対策本部会議の資料によると、地震発生後の7月28日から31日までに、県内宿泊施設で約6万5500人分のキャンセルが発生し、損失額は約9億円にのぼると報告されています。一方で、地震発生からまだ約1週間しか経っておらず、気象庁も引き続き、大きな地震への警戒を呼びかけています。被災地の受け入れ態勢や安全面を考えると、『今の段階で広く旅行を呼びかけることが適切なのか』という議論が出るのも理解できます。
また、熊本で宿泊業を営むスザンヌさんが現地の状況を踏まえて発信することと、鈴木さんが全国放送を通じて多くの人に呼びかけることでは、受け止められ方が変わった部分もあるのではないでしょうか」(芸能ライター)
鈴木の発言を取り上げたネットニュースのコメント欄には、
《熊本県と言えども広いから、被害がない所へ行くのはいいと思うし、余震があっても承知の上で被災者に迷惑かけずに旅行に行くのは構わないと思う》
《無事だった地域ならどんどん行ったほうが良いと思う。その地域、被害程度によって状況は異なるけれど、『うちは被害はない地域だけど軒並みキャンセルになった…仕方ないけどつらい』という呟きをXで見かけたりする。書き入れ時である夏休みで、イベントが中止となり困っている事業者も多いと思う》
といった観光支援に理解を示す声がある一方、
《熊本県在住です。被害が少なめだったので仕事にも行っていますが、今日も何度も地鳴り、揺れがありました。
落ち着いてからなら、良いところはたくさんありますから旅行にぜひと思いますが、今、この発信は無責任に感じます》
《タイミングってあると思う 今は避難者支援のタイミング、次にインフラ復旧、その先に復興のタイミングだと思うので今は余力の範囲で義援金や募金に協力、受け入れ体制が整ってからボランティア活動、復興の為の観光客誘致はそこからじゃない?とは思います》
など、慎重な対応を求める意見も寄せられている。
被災地への支援には、ボランティアや義援金、観光などさまざまな形がある。鈴木の発言をきっかけに、「復興支援としての観光を呼びかけるタイミング」をめぐる議論が広がっている。