《「騙し討ち」と妻は不満…》ひろゆき 新党船出で露呈した“家庭内合意”の壁…泉房穂氏が「家族の同意がいちばん大切」と伝えたワケ

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《「騙し討ち」と妻は不満…》ひろゆき 新党船出で露呈した“家庭内合意”の壁…泉房穂氏が「家族の同意がいちばん大切」と伝えたワケ

泉房穂氏と政治団体を設立した実業家のひろゆき氏(写真:時事通信)



最初に火を噴いたのは政策論争ではなく、もっと身近な「家庭内の合意形成」だった。

ネット掲示板「2ちゃんねる」開設者の“ひろゆき”こと実業家の西村博之氏(49)と、前兵庫県明石市長で参院議員の泉房穂氏(62)が、政治団体「ひろゆき&いずみ新党(仮)」を7月30日に設立。来春の統一地方選を見据え、東京都内の区長選や各地の首長選に候補者を擁立する構想を発表した。

少子化対策や住民負担の軽減を掲げる異色タッグは、発表直後から大きな注目を集めたが、その一方で……。

「ひろゆき氏の妻・西村ゆか氏(44)はXで、7月23日に夫から泉氏との昼食に誘われ、その場で突然『政治団体を作ることにした』と聞かされたと明かしました。驚いたゆか氏が『全く知りません』と答えると、泉氏からは『家族の同意がいちばん大切だと思うので話しあってください』と促されたようです」(政治部記者)

ところが、その後も合意のないまま新党設立が報じられ、ゆか氏は《騙し討ちにあった気分です。そりゃ少子化も止まらないわ》とXで不満をにじませた。

子ども政策を看板に掲げる新党が、発足早々、最も身近な家族との対話不足を突かれた格好だが……。
その場で「家族の同意が大切」と語った泉氏はどうなのか。実は泉氏自身も、政治と家庭をめぐっては、妻に何度も頭を下げてきた人である。

「苦学生だった東大生からNHKディレクターに。その後、弁護士として活動していた泉氏が、地元でお嬢様として知られた高級料亭の若女将だった奥さんと結婚したのは彼が30代後半の時。その後、2003年の総選挙で兵庫2区から出馬しましたが、当時、奥さんは『政治家になるなんて聞いていない』と猛反対したそうです。

子育てをしていた奥さんは『君は何もしなくていい』と、その選挙では泉氏に言われたにもかかわらず、始まって一週間ほどで『なぜ手伝いに来ないんだ』と担ぎ出され、結局は選挙事務所を取り仕切ることに。社会福祉活動をしていた奥さんいわく『あまりに無能で口出しせざるを得なかった』そうです」(前出・政治部記者)

泉氏の政治家人生は、妻の反対と叱咤、そして実務能力に支えられてきた側面が大きい。その後、泉氏は明石市長になるが、政策についても、「年末年始のゴミ収集以外は、ほとんど妻と話したことを形にしただけ」とインタビューで語っている。


少子化対策や子育て支援においての所得制限撤廃、明石の街づくりの方向性など、家庭内で交わされた議論が政策の土台に。つまり泉氏にとって家族は、単なる理解者ではなく、ときに最も厳しい批評家であり、政策参謀でもあった。

以前、本誌の取材で泉氏は、妻に取材協力を頼む電話をかけた瞬間、それまで隣室まで響いていた声が急に小さくなり、「はい、すみません、私ですけど……」と丁寧な口調に変わった。豪快に見える泉氏の、家庭内での立ち位置が一瞬でわかる場面だった。

だからこそ今回、ひろゆき氏の妻に「家族で話し合ってください」と言った泉氏の言葉には、経験者ならではの重みがある。

だが同時に、泉氏自身が今回の新党結成を妻にどこまで事前に説明していたのかは定かではない。過去の経緯を思えば、最後はまた「事後承諾」に近い形だったのではないか、と想像したくもなる──。

「政治団体の設立に配偶者の許可が必要なわけではありません。
しかし、候補者を擁立し、地域の暮らしを変えると訴える以上、まず足元の生活者との対話が問われます。新党のテーマが少子化や子育て支援であるならなおさら、家庭内の不満は単なる夫婦げんかではなく、党運営に影響を与えるでしょう」(前出・政治部記者)

ひろゆき氏は、妻から「騙し討ち」と言われた。泉氏は、これまで何度も妻に叱られ、支えられ、政策を形にしてきた。異色の新党が地方政治を変えるのか、それとも一過性の話題で終わるのかはまだわからない。新党の船出は、意外にもそんな生活感あふれる問いから始まっている。

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