「理解不能」小泉防衛相、共同通信の記事糾弾に「プロパガンダじゃないからだよ」SNSで相次ぐ批判…“強気な姿勢”に自衛隊内では一定の評価も
7月17日、衆議院予算委員会集中審議に出席した小泉進次郎防衛相(撮影:長谷川新)
小泉進次郎防衛相(45)が8月15日に自身のXに投稿した内容に、SNS上では賛否両論が巻き起こっている。
小泉氏は共同通信が15日に報じた、小泉氏が靖国神社に参拝したことに触れた《小泉氏参拝、日韓防衛協力に懸念防衛省幹部、韓国側反応に身構え》と題した記事を引用リポストした上で、こうコメントした。
《なぜ日本のメディアが外国政府から提供された写真でこのような内容の記事を配信するのか理解不能。「韓国の反応に身構えてる防衛省幹部」という見出し…。写真も見出しも驚くしかない。》
記事では小泉氏の靖国神社参拝で、《日韓両国の防衛協力への影響が懸念される》とし、日韓関係は改善傾向にあったものの《小泉氏自身も関係発展に注力してきただけに、防衛省幹部は韓国側の反応に身構えている》などと報じている。記事には韓国国防省提供の、6月に訪韓した際、韓国国防省で握手する小泉氏と韓国の安圭伯国防相の写真が使用されている。
政治担当記者が言う。
「小泉氏ら高市内閣の閣僚らが靖国神社を参拝したことに中国側は同日、強く抗議しました。そして、韓国国防省も在韓日本大使館の防衛駐在官を呼びつけ、小泉氏の靖国神社参拝に抗議しています。そうしたことからも防衛省幹部が日韓両国の防衛協力に何らかの懸念を抱いたとしてもおかしくはありません」
この小泉氏のポストに反応した小沢一郎元民主党代表は自身のXに《よりによって終戦の日に、防衛大臣が自分に関する記事を批判し、メディアに露骨な圧力をかける異様。この大臣は政治の何たるかを全く理解していない》などと投稿した。
X上には他にも小泉氏を批判する声が相次いだ。
《「なぜ~理解不能」って、政府のプロパガンダじゃないからだよ。》
《権力者がメディアをこうやって攻撃していることこそ大問題。韓国国防省提供の写真を載せて自由に記事を書くことのどこの問題があるのか》
一方で小沢氏の投稿を
《言論機関に言論で疑問を呈して何が悪いんだ?大臣はメディアのサンドバッグになれと言うのか?》
などと批判する声や、
《素晴らしい。
現職大臣が、正面からオールドメディアの不合理に立ち向かっていただくことは大事なこと》
と小泉氏に賛同する声もあがっている。
小泉氏は何を考えてこのような投稿をしたのだろうか。
陸上自衛隊の元幹部自衛官が言う。
「1979年に靖国神社へのA級戦犯の合祀が公になってからもしばらくは、中国側が閣僚の靖国神社への参拝について特に反応することはありませんでした。ただ、1985年以降になると中国側は靖国参拝を政治問題にし始めた。これは日本の大手メディアが政治問題として取り上げたことがきっかけと指摘する声もあります。小泉氏は、こういった論調の流れで、日本のマスメディアの姿勢に対して、不信感というか苛立ちを抱いているのではないかと思います。『外国政府をあおるな』と言いたいのではないでしょうか」
そして、小泉防衛相の評判についてはこう話す。
「2026年4月の自民党大会で陸上自衛隊中央音楽隊の鶫真衣(つぐみまい)3等陸曹が制服姿で国歌を斉唱し、自衛隊法に抵触するのではないかと物議を醸したことがありました。小泉防衛相はXに鶫さんとのツーショットを公開したのですが、すぐに削除してしまったことで、『鶫さんを守らずに逃亡した』などと自衛隊内からは批判の声も出ていました。
しかし、5月にシンガポールで開かれたアジア安全保障会議では、中国への名指しこそ避けましたが、日本の防衛力強化について『核兵器と戦略爆撃機を大量に保有する国が、そのいずれも持たない日本を“新型軍国主義”と呼んでいるのはおかしいのではないか』と反論するなど、中国に対してもはっきりと文句を言える大臣として、自衛隊内では一定の評価を受けているようです」(前出・元幹部自衛官)
強気な姿勢が自衛隊内では一定の理解を得られたとしても、共同通信の記事に異を唱えた理由を小泉氏が説明しない限り、一般の国民には“理解不能”のように思えるが……。