900万円オービス盗難 容疑者不起訴で「恥の上塗り」警察に批判の声…装置に防犯機能はあるのか?メーカーに直撃
盗まれたものと同型の速度違反取り締まり装置「可搬式オービス」。持ち運びが容易だ(写真:埼玉県警提供/時事通信)
8月17日、さいたま地検は、埼玉県加須市の歩道で可搬式の速度違反自動取締装置(オービス)を盗んだとして、窃盗容疑で埼玉県警に逮捕された加須市の男性を不起訴にしたと発表した。
社会部記者が言う。
「逮捕された配送業の男性は6月18日深夜、加須市の国道沿いの歩道で可搬式オービス1台(約900万円)を盗んだ疑いで、7月27日に逮捕されました。オービスがなくなる前のデータに男性の車の速度違反を感知して撮影した画像が残っていたことと、その車がオービスの前を通過した後にオービスを設置した場所方向に戻る様子が付近の防犯カメラに映っていたことなどから逮捕されました。男性は、オービスが光ったことに気がついて戻ったことは認めていましたが、当初から『盗んでいません』と窃盗容疑を否認していました。現場から消えたオービスは重さ約20kgだそうですが、現在も見つかっていません。逮捕にともない、男性の自宅など関係先も家宅捜索したのでしょうが、出てこなかったということです」
さいたま地検は8月14日付で「犯罪の嫌疑は不十分と判断した」として不起訴処分になったという。
「埼玉県警は、状況証拠などから逮捕に踏み切ったようですが、取り締まりを担当していた警察官はオービスから離れた場所のパトカーにいたため、現場からオービスが持ち去られる場面を見ていないことやそうした映像がなかったこと、現物が見つかっていないこと、本人が盗んだことを否定していることなどから、証拠が不十分だと検察は判断したのでしょう」(同前)
このニュースにはX上には
《オービスの部品は何に使えるのだろう。
バラして売りさばいたんだと思うけど。それとも家において眺めるマニアかな》
とオービスを盗む目的をいぶかしる声や、
《埼玉県警 恥の上塗りだろ》
といった埼玉県警を批判する声のほか、
《オービスが盗まれないように、オービスを監視するカメラを設置すべきだ》
と揶揄する声も出ている。
現場から消えたオービスは東京航空計器(株)製の「LSM-310」。同社は全国の警察にのみ「LSM-310」を販売しているという。担当者に、この装置に防犯対策機能などがあるかと聞くと、「防犯装置などについてはお答えできません。(今回の件で埼玉県警から問い合わせはあったのか?)ありました。詳細はお答えできませんが、探す方法などいろいろです」と話した。
威信にかけ、埼玉県警は失ったオービスを取り戻すことができるか。