兵庫県・斎藤知事 会見で「ちいかわシール」チラ見せに記者がブチ切れ「そうやって挑発しているわけですね」

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兵庫県・斎藤知事 会見で「ちいかわシール」チラ見せに記者がブチ切れ「そうやって挑発しているわけですね」

ちいかわシールを見せながら「みなさん全部可愛いな」とにやつく斎藤知事(「ひょうごチャンネル」より)



「今日の会見というのは兵庫県が非常に不名誉な『起債許可団体』に陥ったことについての受け止めと責任を聞く極めて重要な会見だと思うんですけれども、知事はその対応について。今後どうするか全然言わないまま、その『ちいかわ』のアイテムだけ持ってきたんですか? どういう緊張感で会見に臨んでるんでしょうか?」

8月19日の定例会見で、記者にそう追及されたのは兵庫県の斎藤元彦知事(48)だ。

起債許可団体とは、自治体の借金返済の負担度合いを示す「実質公債費比率」が18%を超え、地方債を発行する際に国(総務省)の許可が必要となる状態になった団体のこと。8月18日、兵庫県は実質公債費比率(3カ年平均)が19.2%となり、起債許可団体に移行したと発表した。

その翌日の会見では、斎藤知事に対して、どのように兵庫県の財政を立て直していくのかについて質問が集中したが……。

「これからの歳入歳出改革については、今年度そして来年度当初予算、さらには次の年度、しっかりと腰を据えて議論していくっていうことが中長期的な取り組みになりますので、これから具体的な議論をしていくということが大事だと考えております」

「これから」「中長期的」などと言うばかりで、具体的な対応策は示さず。これには、「来年春の県議会議員選挙前に厳しい歳出改革を打ち出すと、斎藤派の候補者への悪影響があるから先送りにしているのではないか」と質問する記者も出たが、斎藤知事は一向に具体策を語ろうとしなかった。

一方で、饒舌になる瞬間も。


「私も時間がある時に基本的に1人でぷらっと(映画を)観に行きまして。前回はご指摘いただいた『偏向報道』を見ましたので、今回はアニメがいいかなと思いまして、『ブルーロック』とか『クレヨンしんちゃん』も結構好きなんですけど、今回迷ったんですけども、『ちいかわ人魚の島のひみつ』を観させていただきまして。ある島を舞台にちいかわたちが繰り広げる大冒険の物語ということで、大変面白かったと思いますね」

8月5日の会見では、フリー記者からの質問内に「ちいかわ」という単語が出たときに、「ちいかわ……ちいかわって何ですか?」と言っていた斎藤知事。だが、8月16日の本人のXで、『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』を観たことを明かしていた。

これを受けて、同じ記者に「何かお気に入りのキャラクターは見つかりましたでしょうか?」と聞かれたところ、「見た時になんかこういうのも貰ったんですけども」と、入場者特典のちいかわのボンボンドロップシールを見せつけると、こう語ったのだ。

「みなさん全部可愛いなと思って、全部いいなという風に思いますね。ぜひこういったものも映画館に行けば貰えることもありますので、ぜひ多くの皆さんに県内の映画館に足を運んでいただきたいと思います」

■「再建策を持たずにシールだけ持ってきて」

しかし、ちいかわの話題で知事が笑顔を見せたのも束の間、次に質問に立った別の記者が、3兆円を超える県債残高を抱えながら、喫緊の課題である具体的な財政対策を語らない知事の態度を厳しく追及したのだ。

冒頭のように、財政健全化の具体策を持たずに、ちいかわのシールだけを持ってきたことを批判された斎藤知事はこう弁明。


「この会見の場というものは基本的に週に1回、記者のみなさんなどとの質疑応答などにする大変大事な機会だと思いまして、私自身も日々緊張感持って臨まさせていただいております。映画産業というものが大変大事な産業だということが前回の会見でも質疑で述べさせていただいたこともあって、今日もさせていただいております。

財政健全化の取り組みというのは大変大事なことですし、きちっとやっていくことが大事ですし、一方で昨日の決算で出ましたとおり、県税収入の要因としては企業業績や個人消費というものも大変大事なところですから、そういった地域活性化や地域経済の振興というものも大変大事な県政の課題だという風には認識してます」

それに対して、記者は再質問。

「聞いてないこと答えてましたが、ちいかわのシール持ってきてるんだったら、(知事がシールを再び見せる)それ出さなくていいです。同じように緊張感持って答えていただきたいんですけれども、公債費の財政適正化において、どうするのか?今後検討するじゃなくてここでちゃんと答えていただけないでしょうか? そういう準備はしてないんでしょうか? シールだけ持ってきて」

しかし、斎藤知事はこれまでの答弁を繰り返すだけで、具体的な施策については一切答えず。その後のやり取りでも、「緊張感を持っている」とは言うものの、具体的な施策について言及を避ける斎藤知事に記者は再質問した。「緊張感を持ってと言いながら、持ってきてるのはシールだけなのは、ちょっと驚きますが(斎藤知事がシールをチラ見せ)。そして、第一段階、第二段……そうやって挑発しているわけですね、知事はね(斎藤知事、細かくうなずく)。
そうやってやるのは結構ですけど(斎藤知事、一礼)、県民に対する3兆円の借金をまったく減らしていないという責任はどうお考えですか?」

ふざけているようにも見えた知事の態度。このまま、財政再建が行われなければ、2031年に、兵庫県は都道府県としては初めて、財政破綻の一歩手前となる「早期健全化団体」になる見込みだ。

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