「残念な社会人の典型」高市首相 支持率は最低更新、連日のX投稿が大不評…掘り起こされた5年前の“メッセージ動画”に困惑の声も
睡眠不足?目が血走り気味の高市早苗首相(撮影:長谷川新)
8月23日に共同通信が発表した最新の世論調査で支持率が50.2%となり、発足以来の最低を更新した高市内閣。逆風が強くなるなか、高市早苗首相(65)が連日勤しんでいるのがSNSだ。
たとえば8月21日、かねて尊敬を公言している英国の元首相マーガレット・サッチャー氏の言葉や論語を引用しながら、自身の政治姿勢についてつづったうえで、これまで国会で説明してきた「中傷動画等をめぐる疑惑」や「サナエトークンを巡る疑惑」について長文で説明。自らをめぐる疑惑について、改めて関与を否定した。
8月22日には、公邸で《打合せや執務》を行っていることを説明し、《私としては、「公邸も職場」というのが実感です》と投稿。《職員やSPを含む警護の負担を軽減》するため、あえて公邸で職務を行っているといい、《休日を公邸で過ごすと、「総理動静」は「終日、公邸で過ごす。」となりますが、公邸でも必要な執務を行っています》と強調した。
また、同日に別の投稿で「公邸にはオバケが出る」という噂に触れ、《オバケに会ったことは無いのですが、先日までは、ゴキブリに会って叫び声を上げていました》と告白。手塚治虫氏の名作漫画『火の鳥』を引き合いに、ゴキブリを殺せない理由を説明し、最終的には秘書官が「コンバット大作戦」を手配したことでゴキブリが現れなくなったというエピソードを披露した。
高市氏はこれらを含め、22日午前中だけで計4本、合計3000字以上にわたる長文をXに投稿。17日から24日にかけて、Xに投稿されたポストの数は30に及んだ。
「高市氏は”Xへの投稿が多い”と指摘する声は以前からありましたが、最近では支持率低下を報じられた直後の7月20日にもXで、アイロンがけや裁縫も自身でこなしながら《0時間〜3時間睡眠が常態化》などと睡眠時間を削って仕事に励んでいると報告。しかし、これが“寝てないアピール”と受け取られたうえ、”危機管理上も問題がある”と大きな批判を浴びたばかりです」(政治ジャーナリスト)
さらに8月23日放送の『サンデー・ジャポン』(TBS系)でも、高市氏のSNSでの発信が取り上げられた。番組では、高市氏が8月14日にXへ5回にわたって投稿した物価高対策についての長文を紹介。経済学者の成田悠輔氏(40)は、高市氏が頻繁にSNSへ投稿する一方で、「“寝る時間もありません”みたいな“激務アピール”もしてる」として、「すごい“残念な社会人”の典型だな、と思ってます」とコメントした。
積極的なXでの発信が波紋を呼ぶにともない、ネット上では高市氏の“X好き”を象徴する過去の動画も掘り起こされ、注目を集めている。
それは、最終的に3位に沈んだ自民党総裁選さなかの’21年9月19日に、高市氏が自身のYouTubeチャンネルに公開した「令和3年9月19日高市早苗メッセージ@自民党総裁選挙」と題した動画だ。
動画の冒頭、高市氏は「今日も朝早くから結構ハードな日程をこなして戻ってまいりました」と総裁選について報告。続けて「たくさんの皆様から応援のメッセージをいただいてとっても嬉しく思っています」と感謝を述べた。
しかし、視聴者の目を引いたのは、その背景だ。高市氏の後ろには、当時のTwitterに寄せられた支持者からの応援メッセージを印刷した紙が、壁一面にびっしりと貼られていたのだ。
動画自体は5年前に公開されたものだが、最近の高市氏によるXでの積極的な発信をきっかけに、この動画を見に訪れるユーザーも少なくないようで、コメント欄には驚きや困惑の声が相次いでいる。
《Xに流れてきて、まさか、、こんな滑稽なことする??とおもい見に来たら本当だった 冒頭の「けっこうハードな日程をこなしてまいりました」のセリフから、あーーどこまでも自分頑張ってるアピール》
《普通にこれ変だと思う…4年前でも変だと思う…誰が主導してこんなことやったんだろう》
《なんかやっぱり狂気じみてるな 動画上の編集でできることを、わざわざ紙を使ってやるとか…》
「総理の仕事ぶりを伝えること自体は悪いことではありませんが、発信の頻度や内容によっては、国民への説明というより“自分はこれだけ頑張っている”という自己アピールに受け取られてしまいます。ただでさえ、高市首相は、国会への出席回数が少ないとかねて指摘されている立場なだけに、“国会には出ず、SNSで支持者にだけ向き合っている”と捉えられかねません。
最近では、官邸の公式アカウントでも、熊本地震の被災地訪問の際に、高市首相が飛行機の上から手を合わせる姿や、被災者が感謝の言葉を述べる様子をBGM付きで投稿し、”プロモーション動画”のようだと批判を浴びたばかりです。
高市氏の投稿は、支持者へは響いても、それ以外の層には逆効果になってしまっているのかもしれません」(前出・政治ジャーナリスト)
支持率が低下する中、Xとの距離感を見直した方がいいのかもしれない。