「はあ?アイドルじゃねえし」紅白出場歌手 解散から22年、タトゥー姿で再始動…観客5人、アルバイト生活、円形脱毛症を経た“パンク人生”
紅白出場歌手のTikTokより
7月30日にTikTokを開設し、再始動した“元紅白出場歌手”。ファンからは懐かしむ声が上がる一方、その変貌ぶりに驚く人も相次いでいる。
注目を集めた人物は、前田有嬉(40)。Whiteberryのボーカルとして活動していた旧芸名・前田由紀だ。同バンドは1999年に“女子中学生バンド”としてデビューを果たし、ジッタリン・ジンの楽曲をカバーした『夏祭り』が大ヒット。2000年には若干15歳で『NHK紅白歌合戦』に出場するなど、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだった。
しかし、2004年、メンバーの大学進学を機にバンドは解散。2015年に「日刊ゲンダイDIGITAL」のインタビューで当時を振り返った前田によると、『紅白』に出場してなお“部活動感覚”が抜けず、高校卒業が近づいた頃から進路を考え始めていたという。
前田はその後、ソロ活動に移行するも苦戦を強いられることに。2015年に『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日系)へ出演した際には、解散したときに「やっと自由になれる!」と感じていたと告白している。
また、デビュー時にアイドル的な売り出し方をされたことに対しても「はあ?アイドルじゃねえし」と反抗的な態度をとり、タイアップが多かったことについても「頼んでねぇし」とイラついていたとぶっちゃけた。
「言われたことをやりたくないシンドローム」に陥っていた前田は、バンド解散時に持ちかけられていたソロデビューの話も、ビジネス利用されることを危惧して断ったという。
解散後は『夏祭り』を封印し、Whiteberryの名前も伏せてソロでライブ活動などを続けていたが、300人規模の会場に集まった観客はわずか5人。その後は、居酒屋や音楽スタジオ、水道検針など、さまざまなアルバイトをしながら生活していたことを明かしている。
そんな前田にとって転機となったのが、ブログにファンから届いた“夏祭りを歌ってください”という依頼だったという。
「『夏祭り』を解禁した後のイベントでは、子どもからお年寄りまで一緒に歌っている様子を見て、“歌ってこういうものなんだ”と気づいたといいます。
そこからテレビ番組にも呼ばれるようになり、活動の幅を広げていったそうです」(音楽メディア関係者)
再び『夏祭り』を歌う機会が増える一方、仕事が集中したことで思わぬ苦労もあった。
2017年に『あるある議事堂SP』(テレビ朝日系)に出演した際には、「忙し過ぎて、円形脱毛症になっちゃって」と告白。「10円ハゲじゃなくて、小判くらいあると思います」と明かしていた。
「前田さんは一度、『夏祭り』を封印したことで、自分が何を歌いたいのか、どう活動していきたいのかを模索する時期が長くありました。それでも、最終的には自身を代表する曲と向き合うことを選び、現在も『夏祭り』を歌い続けています。
再びこの曲を歌うようになってからは、テレビ番組にも呼ばれるようになり、活動の幅も広がりました。忙しさから円形脱毛症になってしまうほど、大きな変化だったのでしょう。
最近では、6月放送の『CDTV ライブ! ライブ!』(TBS系)や、8月20日放送の『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』(TBS系)にも出演するなど、いまもこの曲を通じて新たな世代に歌声を届けています」(前出・音楽メディア関係者)
そんな前田が7月に開設したTikTokでは、Whiteberryでギターを担当していた稲月彩(40)とも共演。
最初の投稿では、オレンジ色の髪に眼鏡姿の前田が頬をかいた際、手首に入れられた大きめのタトゥーも確認できた。
解散から22年を経ての再始動に、ファンからは、
《めちゃ嬉しいです!今後も楽しみにしてます》
《懐かしいなぁ》
《おかえり》
《うわ!エモい!!!!青春!!》
といった声が寄せられている。
「はあ?アイドルじゃねえし」と反発していた少女は、いまや40歳。遠回りの末に『夏祭り』ともう一度向き合った前田の“パンク人生”は、ここからまた動き始める。