【福岡県議会】次期選挙で「自民半減」予測も…与野党で続くゴタゴタ、“空いた席” は野党3党で熾烈な奪い合い
蔵内勇夫氏(撮影:梅基展央)
“福岡県議会のドン” と呼ばれた前議長の蔵内勇夫氏(72)。県議会議長就任時の金銭授受疑惑や高額な海外視察が問題になり、蔵内氏の議員辞職にまで発展したが、9月に入ってもゴタゴタは収まる気配を見せていない。
「自民党の鈴木俊一幹事長が、8月末、福岡県連幹部に『次の選挙では県議に公認を出せる状況ではない』と伝えました。高市早苗首相の意向を伝えたもので、県連としてはかなりショックだったと思います。なんとか事態を収拾するため、自民党福岡県連の松本国寛会長は会長職を辞任する意向を固めました」(地元紙記者)
ゴタゴタは自民党だけにとどまらない。県議会第2会派だった民主県政県議団は、9月1日、ついに分裂することになった。同会派は立憲民主党13人、国民民主党2人、社会民主党1人、無所属4人の20人で構成されていたが、そのうち10人が離脱。この10人も、さらに2つの会派に分かれた。
野党系も足並みが揃わない状況になっているのだ。
「もともと民主会派は、単なる野党ではなく、かなり自民会派と近しい関係でした。蔵内議長の『議長辞職勧告決議案』をめぐり、自民会派が出した採決中止の緊急動議に民主会派で賛成した議員もいたほどです。金銭授受疑惑をろくに追及できない民主会派に、批判が集まっていました」(同)
じつは、この機に乗じて、次の動きに出ている政党があった。日本維新の会と参政党だ。両党は来年春におこなわれる統一地方選の福岡県議選に、大量に候補者を擁立しようとしているという。福岡のネットメディアなどに執筆する政治記者・近藤将勝氏がこう話す。
「日本維新の会の吉村洋文代表は福岡市内で記者会見し、福岡県議選に20人を擁立するとぶち上げました。
そのうち10人は当選させたいと話しており、まさに重点選挙区として、福岡に一気に維新を浸透させたい意向です。
また、参政党の神谷宗幣代表も8月に福岡市内で記者会見を開き、県議選に30人を擁立すると発表しました。自民党を離れていった元自民党支持層や無党派層を取り込んで、10人は当選させることができると意気込んでいます。
さらに、現在議席を失っている日本共産党も10人擁立を狙っています。自民党は現在38議席ですが、『次の福岡県議選では半減するのではないか』といわれています。激減が見込まれる議席を、新たな政党が狙っているのです。福岡では、今回の騒動で、“オールド政党” に嫌気がさしている人が多数いると言われています。この機を逃す手はないでしょう」
金銭授受疑惑や高額海外視察などで揺れに揺れた福岡県議会は、次の選挙で様変わりすることになるのだろうか。
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